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2016年11月3日 [その他(雑感・私生活など)]

月が変わってしまいましたが、今日は旅の報告など。10月10日〜19日まで、本の取材も兼ねて、中欧のチェコとポーランド、スロヴァキア、ハンガリー、オーストリアをレンタカーで旅行してきました。

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今回クルマで移動した五か国(ポーランドは南部)は、第一次大戦の勃発時にはすべてオーストリア=ハンガリー領で、ポーランドを除く四国は初めての訪問でしたが、文化的にはゆるやかなグラデーションで違いが連なっている感じでした。

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五か国とも、シェンゲン協定の締結国なので、国境越えは基本的にフリーパスでしたが、高速料金の前払いシステムが国ごとに違っているので、新しい国へ入るたび、ヴィニエットと呼ばれる切符を買います。写真はオーストリアのもので、これを車検シールのように、フロントガラスの内側に貼ります。ポーランドだけは、日本と同様に料金所で支払うシステムでした。

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最初の訪問地プラハ。ここは昼も夜も美しい街でした。

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プラハでは、1942年にナチスの高官ラインハルト・ハイドリヒがチェコ人の戦闘員に暗殺された場所や、その暗殺犯らが最後に立てこもった教会(地下が事件関連の博物館になっている)にも行きました。

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プラハで二泊したあと、いったん空港へ戻ってレンタカーを借り、ドライブ旅行がスタート。最初に訪れたのは、空港から10分ほどの場所にあるリディツェ村の跡地でした。この村は、ハイドリヒ暗殺の報復として完全に破壊され、男性の住民は全員射殺、女性と子供は収容に送られて、その多くは命を落としました。

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チェコ東部、旧モラヴィアの古都ブルノ。

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チェコとポーランドの国境にまたがる街、チェシン。ここは第二次大戦に前後して、たびたび帰属が変わりましたが、今は街の中心を流れる小川と橋が国境になっています。

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ポーランド南部のオシュフェンチム、ドイツ語の地名はアウシュヴィッツ。強制収容所の跡地を見学しました。事前にいろいろと予習をして行きましたが、考えるところの多々あった時間でした。

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ポーランド南部の古都クラクフ。

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スロヴァキア中部のバンスカー・ビストリツァ。ここは第二次大戦末期、枢軸国だったスロヴァキアで反ドイツの反乱が発生した場所です。蜂起を記念する博物館があり、隣接する公園にはソ連軍のT34/85やドイツ軍のIII号突撃砲、IV号などと共に、チェコ製のLT38(ドイツ軍が接収した後は38(t)の名称で使用)軽戦車が展示してありました。LT38は、日本軍の95式軽戦車と似た印象。

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ハンガリーのブダペスト。夜景の美しさではプラハと双璧です。王宮の丘には内容の充実した軍事史博物館もありました。

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ハンガリーの名物料理グヤーシュ。香辛料のパプリカを効かせた、牛肉入りの野菜スープです。

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ハンガリーのバラトン湖と、ハンガリー最古の街とされるセーケシュフェヘルヴァール。ホビージャパンの『ビターエンド』をプレイしていた時には、まさか同地やブダペストを車で走ることになるとは思いもしませんでした。

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スロヴァキアの首都ブラチスラヴァ。

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オーストリアのウィーンには、美術史博物館を見学するため数時間だけ滞在しました。

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ハンガリーのショプロンと、その北にある「汎ヨーロッパ・ピクニック記念公園」。1989年のベルリンの壁崩壊に先立ち、この場所で起きた東独市民のオーストリアへの大量越境が、冷戦崩壊の引き金になりました。

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チェコのチェスキー・クルムロフ。

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帰りは、オランダのアムステルダム経由でしたが、スキポール空港での待ち時間が7時間ほどあり、いったん空港を出てデンハーグへ行き、マウリッツハイス美術館を観たほか、シミュレーション・ゲーム関係の友人であるピーテルヤン・デ・ウィルデ氏とも会いました。

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レンタカーでの総走行距離は、2365kmに達しました。今回は少し古い型のプジョー車でしたが、よく走ってくれました。運転中は写真を撮っていませんが、ハンガリーの田舎道は紅葉がとても綺麗でした。

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さて、これとは別に告知をひとつ。ハビエル・ロメロ氏がデザインした、GMT社のシミュレーション・ゲーム『スペイン内戦(The Spanish Civil War)』の日本語版を、シックス・アングルズ別冊第11号として出すことが正式に決定し、契約書を取り交わしました。今年の残りと来年初頭は、執筆の仕事で忙しいので、発売は2017年の夏以降となりますが、今回もコンポーネントの改良などを行い、ベストの形で発売する所存です。ぜひご期待ください。

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2016年10月9日 [隠(なばり)ゲームクラブ]

今日はまず告知から。9月30日に発売された、ロッキング・オン社の雑誌『SIGHT』64号に、先日の上京時に受けたインタビューの記事が掲載されています(残りはあと一本)。

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特集テーマは「70年間戦争しなかった日本にYESと言いたい」。私も主旨に賛同します。中村哲さんや木村草太さん、保阪展人さんのインタビューもあります。

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SIGHT』の記事には、私の顔写真も掲載されていますが、珍しく笑っているところ。インタビューのあと、渋谷陽一さんが撮って下さったものですが、私は笑顔を作るのが苦手で、恐い顔の写真ばかりなので、これは貴重です。「NOばかりでなくYESの観点も」という提言への賛同の意味もあります。

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渋谷陽一さんとのインタビューは、リラックスした雰囲気で、日本会議問題に加えて、日の丸肯定の話、安倍晋三首相の父方の祖父である安倍寛議員の話、スーパー警察としての自衛隊の話など、多岐にわたる話題で楽しくお話できました。ぜひご一読を。

ロッキング・オン社『SIGHT』公式サイト



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さて、昨日は石田さんと久々に「隠(なばり)ゲームクラブ」を開催しました。お題はGMT社の『ラビリンス』。私はいつものように、ジハーディスト側を担当しました。

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今回の対戦では、サウジアラビアで特に不穏な動きが見られましたが、事前に発覚して実行者は逮捕されました(WMD=大量破壊兵器による大規模テロが準備されたが、炸裂せず)。インドネシア/マレーシアと中央アジアが「反米のイスラム原理主義国」となった一方、アフガニスタンとパキスタンは逆に「政治体制の安定した親米国」になり、ジハーディスト(私)の敗北に終わりました。

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ただ、ジハーディストで大規模ジハードを試みて「反米のイスラム原理主義国」が誕生すると、なぜか観戦しに行った野球の試合でホームランが出たような気分になります。試合には負けましたが、ホームランが二本出たので、後味はさほど悪くありませんでした。終了後、名張駅前の海鮮居酒屋で、焼き牡蠣など食べながら一杯やりました。


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GMT社の『ラビリンス』に関しては、初版の出た2010年以後の状況を再現できる拡張キット『ラビリンス:覚醒』が最近出版されました。マップに重ねるオーバーレイにより、イランは「体制変換可能なイスラム教国」になり、シリアは「大量破壊兵器を持っているかもしれない国」扱いになっています。そして過激派「ボコ・ハラム」が活動するナイジェリアとマリの国ボックスが追加されました。

下の画像は、オリジナル版とオーバーレイを置いた状態。

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ラビリンス:覚醒』は、新く用意されたカードのセットでプレイするようです。「マララ・ユスフザイ」「プリズム(NSAの個人情報盗み取り)」「フェイスブック」「スノーデン」「バグダディ(自称カリフ)」「ISIL」「ジハーディ・ジョン(斬首者)」など、興味深い内容のカードが新たに追加されています。

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2016年9月12日 [その他(雑感・私生活など)]

2016年のセ・リーグ優勝は、広島東洋カープに決定しました。私は阪神ファンですが、8月17日から19日まで広島(および山口)に旅行して、街中での「カープ愛」に触れたこともあり、先日の巨人との優勝決定戦は「赤組」を応援していました。カープファンの皆様、優勝おめでとうございます。

今日は、その広島旅行時に撮った写真を紹介しながら、行程を振り返ってみます。

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今回の旅行では、新大阪から広島まで新幹線を利用しましたが、行きも帰りも「さくら」に乗りました。普通車でしたが、座席は二席+二席の配列で、三席+二席の東海道新幹線よりも快適でした。

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広島についてレンタカーを借り、最初に向かったのは平和記念資料館でした。半分改装中で展示スペースはやや狭い印象でしたが、外国からの訪問客が予想より多く来ていました。

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そのあと、平和公園を通って「原爆ドーム」へ。人類史上初の核攻撃を受けた都市に残る、核兵器の威力を示す残骸。今の核兵器は、広島に投下されたものよりもさらに強力になっています。

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二日目は、まず呉へ移動し、大和ミュージアムを見学。館内の展示でいきなり吉田満少尉の写真が目に入り、ちょっと戸惑いました。と言うのも、東大在学中に学徒出陣で海軍将校となり、戦艦大和の乗員として沖縄特攻に参加して九死に一生を得たのち、『戦艦大和ノ最期』などの著作を残された吉田満さんの著書『戦中派の死生観』を、行きの新幹線(そして広島滞在中および帰りの新幹線)で読み、当時の海軍軍人に思いを馳せていたところだったからです。

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大和ミュージアムの隣にある、海上自衛隊の呉史料館には、湾岸戦争後に海上自衛隊が行った掃海作業についての詳しい展示があり、興味を惹かれました。

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その反対側の隣にある埠頭からは、艦船めぐりという海上自衛隊の艦船を海から近づいて見せてくれる遊覧観が出ています。海上自衛隊OBらしき人が、個々の艦船について説明してくれます。

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呉でしばらく過ごしたあと、音戸の橋を渡るルートで江田島に渡り、旧海軍兵学校を見学しました。ここは、今も海上自衛隊第一術科学校として使われ、大勢の若い自衛官が訓練と勉学に励んでいます。旧海軍兵学校内にある「教育参考館」という建物は、幹部候補生の教育施設で、勝海舟の頃からの日本海軍に関する貴重な物品や書などが多数展示してある「日本海軍博物館」的な施設(館内撮影厳禁)ですが、特攻で死んだ海軍軍人の名前が何枚もの大きな大理石に刻んであるのを見て、事実の重さを再認識させられました。

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江田島の入り江には、牡蠣の養殖棚がたくさん並んでいました。こんな炎天下で、牡蠣が水の外に吊されていて死なないのかと思いましたが、満潮になると海の中に戻るのでだいじょうぶらしい。江田島湾内には、大きくなった牡蠣をさらに深いところに沈める設備が浮かんでいます。

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三日目は、朝のうちに宮島へ行き、厳島神社を見学しました。過去の台風でも動いたことがないという沖合の鳥居は、遠くから眺めると優雅ですが、ズームで見ると競輪選手の太腿のように踏ん張りの効きそうな足をしています。ちょうど満潮時だったため、赤い建物が空の青や海の青緑に映えて美しい光景を楽しめました。

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宮島で早めの昼食を食べたあと、山口県に入り、岩国の名所・錦帯橋へ。今まであちこちで橋を見てきましたが、これは観に行った甲斐があったと思う眺望でした。アーチ型に盛り上がった橋の上からの眺めもすごくいい感じです。

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岩国からさらに足を伸ばし、周防大島の東端にある陸奥記念館へ。戦艦陸奥は、第一次大戦後に長門型戦艦として就役し、大和が登場するまでは長門と共に日本海軍のシンボル的存在でしたが、太平洋戦争最中の1943年6月8日、原因不明の爆発事故を起こし、記念館から望める柱島沖で沈没しました。艦内には、引き揚げられた船体の一部や、三好艦長をはじめとする乗組員の遺品などが展示されています。

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周防大島からの帰り、山口県の玖珂SAに立ち寄ったら、関西や三重県では見かけないカテゴリーのアイテムを販売していたので、いろいろ衝動買いしてしまいました。その後、夕方の渋滞に巻き込まれて、陸奥記念館から広島駅近くのレンタカー会社まで、ほぼ三時間を要しました。

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広島で食べたものは、どれも満足度が高かいものでしたが、特に宮島の「はやし」でいただいた焼き牡蠣が絶品でした。身が大きくて味や風味も濃厚。同じ店のあなごめしも、身が分厚くて満足できました。大和ミュージアム隣で食べた「海軍士官カレー」も、大きな牛タンが柔らかくて美味でした(見た目より量がある)。

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広島で借りたレンタカーの走行距離は、三日で382キロでした。最終日の周防大島が遠かったですが、三日とも快晴で、だいぶ日に灼けました。


 
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2016年8月9日 [その他(戦史研究関係)]

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今日は、告知を二つ。まず、朝日文庫『【新版】中東戦争全史』が、8月5日に発売されました。

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2001年に学研M文庫から刊行され、7万部のベストセラーとなった旧版『中東戦争全史』に、それ以後の15年に起きた出来事を大幅加筆したものです。

今回追加した二章では、9.11とビンラディンの反米テロ闘争、パレスチナの分離壁と2008年のガザ紛争、イランの核開発とイスラエルの反応、アラブの春とそれに続くシリア内戦、イラクとシリアにまたがって出現した「イスラム国」などについても、パレスチナ問題と絡めつつ、それぞれ独立した形で全体像を理解できるように書いています。旧版をお持ちの方にも、強くお薦めできる内容に仕上がっていると思います。

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タイトルに中東「戦争」という名がついていますが、古代イスラエル王国からの歴史や、戦間期のさまざまな政治的出来事も簡潔に解説しており、これ一冊で中東問題全般の基本的な構図は理解できるかと思います。 今回の新版では、地図も新しく自分で作り直し(旧版の地図は編集サイドで用意)、新しいのも数点追加しました。

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また、今回の朝日文庫の新版では、尊敬する内田樹さんに巻末の解説文を書いていただきました。この本だけでなく私の戦史・紛争史研究の仕事全般について、本人の気付かなかった部分まで深く読み解いて下さり、本当に有難く思います。いろいろ瑕疵はあれど、方向性は間違っていないとの認識を持てました。



二つ目の告知ですが、久々に、電子書籍の新刊を出しました。

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『中越戦争 1979』


同じ共産主義国である中国とベトナムの間で発生した、17日間にわたる軍事衝突の政治的背景と軍事的経過を、わかりやすく解説した記事です。他では、なかなか得られない情報も多く含む内容です。

これに関連するテーマの電子書籍として、

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『現代中国の国境紛争史』


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『中国・台湾紛争史』


もお薦めです。前者では、チベット問題や新疆ウイグル問題の歴史的背景も解説しています。

第二次大戦後に成立した中華人民共和国が、現在までにどのような形で対外紛争を行ってきたかを知ることは、政治的思惑で「隣国の脅威」を際限なく誇張し膨らませる言説の罠に落ちることなく、現実の安全保障問題を考える上で重要だろうと思います。



 
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2016年7月30日 [その他(戦史研究関係)]

今日も新刊本の告知です。ソフトカバーの単行本『5つの戦争から読みとく日本近現代史』が、ダイヤモンド社より7月28日に発売されました。

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明治の岩倉使節団から、戦前戦後の沖縄問題まで、学校の授業では端折られがちな日本の近現代史を、中高生から戦争経験者まで幅広い層を対象に、多面的に概説しました。

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本書の基本的なコンセプトは、名前だけなら誰もが知っている日本近現代史の出来事それぞれについて、当時の日本の指導者や国民から見た「主観的歴史」と、相手国や第三国の人々から見た「客観的歴史」の二方向から光を当て、正邪の二元論とは異なる立体的なモデルを浮かび上がらせようという試みです。

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明治の岩倉使節団(不平等条約の撤廃と先進国の情勢視察を目的とした、日本政府の大規模視察団)から書き起こしていますが、最後まで読めば、その理由を理解できるかと思います。

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巻末には、日本の近現代史について外国人と意見交換する時に役立ててもらおうと、主要なキーワードのミニ和英辞典を収録しています(計8ページ)。三国干渉やリットン調査団、天皇機関説、企画院、朝鮮特需など、英語で説明する時にご活用ください。




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また、高知新聞で昨年連載された終戦70周年の連載企画『秋(とき)のしずく』が、大判の単行本にまとめられました。私のインタビュー記事も再録されています。巻頭の折り込み、何だろうと思って広げたら、空襲で焦土となった高知市内の鮮明な写真でした。

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高知県民の戦争体験を記録した「秋のしずく」書籍に(高知新聞)

今のところアマゾンでは扱っていない模様なので、関心のある人は上のリンク先にある連絡先へ問い合わせてください。高知の戦争経験者の証言が中心で、当時の時代の空気を知る上で読み応えある本です。



8月5日発売予定の『【新版】中東戦争全史』(朝日文庫)の見本も到着しました。この本については、次回の更新で詳しくご紹介します。

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2016年7月17日 [その他(戦史研究関係)]

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先日告知しました新刊『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)が、7月15日に発売されました。上は、今日の朝日新聞朝刊三面に掲載された広告です。

同テーマの先行著作との相違点は、組織や人脈だけでなく、彼らの政治的主張が日本の歴史上どんな文脈に位置しているのか、彼らの活動によって現実の日本の政治や社会が、どんな方向へ変化しつつあるのかにも重点を置いていることです。

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「日本会議を眺める私の視点は『戦史・紛争史研究』の範疇にあるもので、自分が生きる現代の日本が、かつて戦乱の中で自国民を必要以上に多く死なせた社会に回帰するのではないかという懸念は、本書を書き進める上での大きな動機でもありました」(『日本会議 戦前回帰への情念』あとがきより抜粋)


日本会議と戦史研究がどう結びつくのか? といぶかる人もおられるかと思いますが、私の本や原稿を読まれた方はご存知の通り、戦争や紛争の前段階として、当該国の政治状況や国民の思考が少しずつ変化する経過にも光を当てています。今の日本の政治状況には、戦争や紛争に向かった国との類似点がいくつもあります。

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また、広告のコピーにもあるように、本文では「安倍首相と日本会議はなぜ天皇のお言葉を無視するのか」にも触れていますが、それを裏付ける問題が、予想外のタイミングと形式で出てきました。「天皇の生前退位」という問題についての安倍首相や日本会議の反応が、今後どのようなものになるか、本書の中にヒントがあるかもしれません。

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それから、私も筆者の一人として寄稿しています、内田樹さん編のアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(晶文社)も、昨日(7月16日)発売されました。

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私の担当原稿は「『国を愛する』ってなんだろう?」というタイトルで、愛国の話だけでなく、政治権力者が「国」という概念をどんな風に利用するのかという事例もわかりやすく説明しています。

まえがきで編者兼筆者の内田樹さんが書かれているように、この本に収録されている原稿は、個別テーマも文体も視点も千差万別で、バラエティに富んでいるのが面白いです。白井聡さんや想田和弘さん、平川克美さんの原稿もあります。こちらも、お薦めです。

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2016年7月7日 [隠(なばり)ゲームクラブ]

いつものように、まずは告知から。現在発売中の週刊誌『サンデー毎日』に、ジャーナリストの青木理さんと私の「日本会議」に関する対談記事が掲載されています。

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雑誌の記事ではありますが、なんと毎日新聞のサイトで、対談記事の全文が無料で読めるようになっています。

日本会議 正体を暴く! 日本会議は何をやろうとしているのか? 青木理×山崎雅弘

かなり踏み込んで発言していますので、日本会議問題に関心がある人は、ぜひご一読を。そして、日曜の参議院選挙での投票先を決める参考にもしてください。

この対談は、青木さんの新著『日本会議の正体』(平凡社新書)が7月11日に、私の新著『日本会議 戦前回帰への情念』が7月15日に、それぞれ発売されるのを前に企画していただいたもので、日本会議とそれが政権と結びつくことの政治的・社会的・歴史的な意味について意見を交換しました。

青木さんはジャーナリスト、私は在野の戦史・紛争史研究家ということで、同じテーマを扱っても、光を当てる角度や重点配分のバランスは当然異なります。青木さんの新書をPDFで一足先に読ませていただきましたが、部分の解釈や重要度の認識には多少の差はあれど、私の本と相互補完的に読むのに最適な内容だと思いました。

青木さんは、日本会議に関わるさまざまな立場の人(同国会議員懇談会の議員も含む)に取材され、特定の狭い人脈に偏ることなくバランスよく全体をカバーされています。特定の狭い人脈の人間とだけ会い、その狭い人脈が全体を支配している等の、ある種陰謀論的なストーリーに囚われる陥穽には落ちていません。

青木さんとの対談でも述べましたが、私の関心は日本会議という組織そのものよりも、それが引き起こす政治的・社会的影響の方に強く向いています。もう一つ、これも対談で述べたことですが、私の言う「戦前回帰」とは、社会を規定する様々な価値観や認識、例えば国家と国民の関係や人権の重さ・軽さ、国民の自由を制限する理由付けなどの核心的部分が「戦前のそれに戻る現象」であり、1から100まで何もかも戦前と同じという皮相的な主張ではありません。

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7月15日に発売される私の『日本会議 戦前回帰への情念』の見本は、既に私の手元に届いていますが、本の目次が、アマゾンの商品説明に追加されています。帯の推薦文は、内田樹さんと島薗進さんに書いていただきました。まずは冒頭の「『花燃ゆ』と日本会議の副会長」の話を、ぜひ書店で読んでみてください。

『日本会議 戦前回帰への情念』


それから、いつも寄稿している雑誌『歴史群像』(学研)も最新号(8月号)が発売されました。今回の私の担当記事は「ロシア内戦」で、1917年のロシア革命に始まる赤軍対白軍の国内戦が、連合国によるロシア干渉戦争(日本軍のシベリア出兵も含む)へと至る多層構造の複雑な戦いをわかりやすく解説しています。GMT社の『レッズ!』など、ロシア内戦のシミュレーション・ゲームをプレイする際の参考にもしていただければ幸いです。

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さて、6月26日の日曜日、友人二人が家に来られ、久々に自宅で「隠(なばり)ゲームクラブ」を開催しました。プレイしたゲームは、ポーランド製のボードゲーム『コレイカ(行列)』と、GMT社のシミュレーション・ゲーム『スペイン内戦』の二つでした。

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一個目の『コレイカ』は、前に紹介したポーランドの社会派ゲームで、友人の一人がロシア語に堪能なソ連帰りということで、ロシア語版コンポーネントで対戦しました。

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日用品店で買えるはずの、トイレットペーパーが品薄で困ります。

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ボードゲーム『コレイカ』は、旧東側社会を舞台に、プレイヤーの分身をお店の前で行列に並ばせて、衣料品や食料品、電化製品などの品々を手に入れる内容ですが、商品の内容も旧ソ連感満点です。

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食料品店の前には長蛇の列ができていますが、商品の配送車が来ない。

二個目は、先日バルセロナで会ったスペイン人デザイナー、ハビエル・ロメロ氏の手になるGMT社の『スペイン内戦』。これは発売日未定ですが、シックス・アングルズ別冊として日本版を刊行する予定の作品です。軍事面だけでなく、共和国軍側の党派的・地域的な不協和音など、同内戦特有の複雑な様相を、プレイすることで俯瞰できる秀作だと再認識しました。

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今週末は、参議院議員選挙の投票日です。今回の選挙は、結果次第では憲法の変更に道が開かれるという、戦後初めての重要性を持つ総選挙です。言い換えれば、今を生きる我々だけでなく、あとの世代の生活にも大きな影響を及ぼすかもしれない、日本の近現代史の重要な分岐点です。

投票先の候補者や政党は自由ですが、自分のためだけでなく、あとの世代のためにも、投票には行くようにしましょう。


 
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2016年6月12日 [その他(戦史研究関係)]

今日は告知を2つ。まず、前回の記事でも紹介しました雑誌『kotoba』2016年夏号(集英社)に、宗教学者の島薗進さんと私の対談記事(6ページ)が掲載されています。

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タイトルは『「日本会議」と宗教ナショナリズム』で、日本会議と安倍政権の諸政策との関連や、日本会議の主張の歴史的背景についての意見を述べさせていただきました。

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島薗進さんと私の対談記事の一部が、以下の公式サイトで読めます。
http://bit.ly/1stNOtY

7月に出る私の新書『日本会議 戦前回帰への情念』と既に発売中の島薗さん・中島岳志さんの新書『愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか』(共に集英社)も合わせて読んでいただければ、より内容が伝わるかと思います。

この対談記事に続き、樋口陽一さん・小林節さんの対談も掲載されています。二つの記事で「天皇機関説事件が立憲主義を破壊した」という同じ論点に触れていますが、天皇機関説排撃の「暴論」がなぜ勝利できたのか、という分析が、今こそ必要でしょう。

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二番目ですが、先月6日からスペイン・ポルトガル旅行に出ていたため、同日に発売された『歴史群像』誌の担当記事「クリミア併合」を告知するのを忘れていました。

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2014年2月〜3月にプーチンのロシアが実行した「無血の電撃戦」を、政治と軍事の両面から解析。クリミアの戦略的重要性も過去の戦史と絡めて概説しています。

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今月は、単行本・新書・文庫本のゲラチェックの傍ら、ゲーム関係の仕事も少しやっています。米国MMP社から出版予定の『The Last Stand』(モスクワ攻防戦)英語版と、同じく米国ConsimPress社から出版予定の『Bear's Claw』(ベアズ・クロウ)英語版のグラフィックです。発売日など、具体的な進展があり次第、改めて告知します。


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2016年5月24日 [その他(雑感・私生活など)]

今日も告知から。集英社新書より、7月15日に拙著『日本会議 戦前回帰への情念』が発売される予定です。既にアマゾンなどの書店では予約の受付が始まっていて、一時は「本全体で60位」になっていました。

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山崎雅弘『日本会議 戦前回帰への情念』(Amazon)

また、同じ集英社から6月6日に発売される雑誌『kotoba』でも、島薗進さん(宗教学の大家)と私の対談記事6ページが掲載される予定です。記事タイトルは『「日本会議」と宗教ナショナリズム』です。

7月中旬にはダイヤモンド社より、ソフトカバー単行本『5つの戦争から読み解く日本近現代史』も刊行されます。この本は、明治の岩倉使節団から現在にいたるまでの日本の近現代史を、主要な戦争とその前後の政治的潮流を軸にわかりやすく解説したものです。

さらに、6月から7月のどこかには、晶文社さんより、内田樹さんが中心となったアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(テーマは「中高生向け」)も発売される予定です。内田さんや想田和弘さん、白井聡さん、小田嶋隆さんらと並び、私も一本寄稿しています。

そして、8月7日には、2001年に学研M文庫から発売され、累計7万部のベストセラーになった拙著『中東戦争全史』の「増補版」が、朝日文庫より出版される予定です。

オリジナルの九章に加えて、2001年の「9.11」から現在までの出来事を扱った二章を書き下ろしたもので、ビンラディンとパレスチナ問題、イスラエルが建設を強行した「分離壁」、イランの核開発を妨害するためにイスラエルが行ったとされるサイバー攻撃、アラブの春とシリア内戦、そして「イスラム国」の出現とパレスチナ問題の関係(「イスラム国」はイスラエルだけでなく、パレスチナ側のファタハとハマスも敵視している)などを書き足しています。

ちなみに、7月頭に出る『歴史群像』誌には、担当記事「ロシア内戦」が掲載されます。

以上のように、6月から8月にかけて、単行本一冊と新書一冊、文庫本一冊、共著のアンソロジー本一冊、寄稿とインタビューが掲載される雑誌二冊が相次いで出版される予定です。どれもテーマ的にはバラバラに見えますが、実はすべて根底で繋がっていると私は理解しています。関心のある方は、ぜひご期待ください。





さて、5月の6日から18日まで、スペインとポルトガルに旅行していました。バルセロナに近いところに住む、スペイン人のシミュレーション・ゲーム・デザイナー、ハビエル・ロメロ氏と昨年からフェイスブックでやりとりしており、行くなら5月がお薦めだということだったので、執筆の仕事が一段落するであろう5月に行こうと決めていました。

そして、具体的な旅行日程は、サッカーの強豪・FCバルセロナの本拠地カンプ・ノウ(カムノウ)での最終戦「バルサ対エスパニョール」のチケットを、公式サイトで買ったところから決めていきました。試合日は5月8日だったので、その前後にバルセロナに滞在し、それからマドリードへ移動する形で、日程を埋めていきました。

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FCバルセロナの試合は、コーナーに近い前から4列目の席で観ました。ピッチと一階席は地下に掘られた高さにあり、メッシとスアレス、ネイマールとラフィーニャが得点を決めて大勝しましたが、当代最高とも評されるMSNトリデンテ(メッシとスアレス、ネイマール)がすぐ目の前でプレーする姿に興奮しました。

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試合当日の昼には、バルセロナ市内でハビエル・ロメロ氏と会い、ちょっとしたインタビューを行いました。インタビューは、日本語版はシックス・アングルズ別冊第11号『スペイン内戦』(現在ライセンス交渉の最終段階を行っているところ)の本誌に、英語版はGMT社の機関誌『C3i』誌に、それぞれ掲載される予定です。

ちなみに、別冊第11号『スペイン内戦』はGMT社の『The Spanish Civil War』の日本語ライセンス版で、デザイナーはロメロ氏です。

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バルセロナでは、アントニ・ガウディの建築物をいろいろ見学しました。カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル邸なども興味深い建物でしたが、特に印象的だったのは有名なサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)でした。

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有名な観光地は、行ってみるとガッカリということも多いですが、ここは逆でした。建設経緯や構造の予習をしていきましたが、想像を軽く10倍は超える感動を味わいました。本当にすごいところです。中に入って見上げた瞬間から、頭の中で音楽が聴こえている気がしました。石造の建造物なのに、森の中にいるような抱擁力を感じました。

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その後、マドリードではバルをはしごしたり(イベリコ豚の生ハムのサンドイッチは安くて美味しいので、毎日どこかで食べました)、フラメンコを観たり、大きな美術館(プラド、ティッセン・ボルネミッサ、ソフィア)で名画を堪能したりしました。そして、鉄道で40分くらいの場所にあるトレドにも行き、スペイン内戦で激戦地となった「アルカサール」(戦後に再建)も見学しました。

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それから、ポルトガルへと移動し、リスボンとシントラ、そして「ユーラシア大陸最西端」のロカ岬などを見て回りました。行くまでは、ポルトガルはスペインの影に隠れた感じで、あまりはっきりしたイメージを持っていなかったのですが、町も人も落ち着いた雰囲気で、地下鉄などの公共交通機関の治安もスペインより安全な感じで、ゆっくり過ごせるところでした。

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最終日、ホテルからリスボンの空港まで地下鉄で移動しました(けっこう近い)が、駅でトランクを持って階段を降りようとしたら、見ず知らずのおばちゃんが、手振りで「あっちにエレベーターがあるわよ」と親切に教えてくれました。そんな、ほっこりした気分を胸に、ポルトガルを後にしました。

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今回も、あちこちで面白いもの、驚くようなものをたくさん見聞きして、たっぷり充電してきました。今後の仕事にも、いろいろな形で活かせたらと思っています。




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2016年4月19日 [その他(雑感・私生活など)]

今日はまず告知をひとつ。神奈川新聞の連載企画記事をまとめた単行本の第二弾『時代の正体2』(現代思潮新社)の見本が手元に届きました。

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神社の改憲署名に関連する私のインタビュー記事(2P)も再録されていますが、他にも今読んでおくべき深い論考が満載です。これぞジャーナリズム、という緊張感のある内容です。もう書店でも発売されているはずです。


最近は仕事が忙しくて、ゲームをプレイする時間がなかなか取れませんが、今週末は久々にできそうです。先日、超ひさしぶりに、カッターでユニットを切断しました。

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また、仕事の息抜きでebayオークションを見て、つい購入してしまったゲームが、いくつか手元に届きました。

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まず、ポーランド製のボードゲーム『行列(コレイカ)』。共産主義体制下ポーランドの商品不足と買い物の苦労を題材にしたゲームです。と書くと、軽いおふざけのようなブラックジョーク的な印象がありますが、ルールブックには当時の経済状況を真面目に解説した記事(シミュレーション・ゲーム的に言えばヒストリカル・ノート)も収録されています。東欧の社会史の一面を、遊びながら理解できるツールでもあります。

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ポーランド版には日本語を含む各国語のルールが同梱されていますが、日本語の出来がかなり良くて、カードに貼る対訳シールも完備(ただしプレイに必要なカードのみで、商品カード等は未訳)されています。いろんな意味で、プレイするのが楽しみな作品です。

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海外のあるネット記事では「このゲームのロシア語版がロシアで販売禁止になった」と報じられ、私もそれを信じてフェイスブック等で紹介したのですが、FBフレンドのロシア人ゲーマーから「そんな事実はないよ、今でもロシアのゲームショップで売られている。値段が高いなどの理由で売れていないだけ」だという情報を得て、教えてくれたリンク先を見ると、確かに売っていました。ロシア語版のタイトルは『オチェレディ(意味は同じく行列)』で、このロシア人フレンドに一個買ってもらいました。届くのが楽しみです。

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ちなみに、旧ソ連の国からebayで本などを買うと、本当にこういう包装(茶色い紙で包んで麻ひもで十字に縛る)でやってきます。


もう一つ、こちらはソ連崩壊前の1988年に米国アバロンヒル社から発売されたボードゲーム『クレムリン』。

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発売時に買い逃していましたが、ようやく初版の「ゴルバチョフボックス仕様」を手に入れました。ソ連政府内の権力闘争がテーマ。

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左はソ連時代に使われていたゴルバチョフ書記長の公式ポスター。けっこう上質な分厚い紙に、高精細で綺麗に印刷されています。

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クレムリン』に登場するソ連政府高官のカードはフィクションですが、ロシア革命直後のボリシェヴィキ政権時代を扱ったヒストリカル・バリアント『レボリューション(革命)』も後に発売されました(黄色い枠のカード)。レーニン、トロツキー、スターリン、ジェルジンスキーなど著名人による仁義なき戦いが繰り広げられます。

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ただし、プレイ経験者によると、『レボリューション』の方はプレイバランスがあまり良くなく(チェーカーの粛清効果が強すぎるのと、年功序列というオリジナル版の特徴的ルールがうまく機能しないなど)、ゲームとしての完成度はオリジナル版の方が高いそうです。こちらも、いずれプレイしてみたい品です。



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