So-net無料ブログ作成
検索選択
前の10件 | -

2017年6月11日 [その他(ウォーゲーム関係)]

5月28日から6月5日まで、アメリカのアリゾナとハワイに行ってきました。アリゾナのテンピで開催されたシミュレーション・ゲームのコンベンション「ConsimWorld Expo 2017」への参加が直接の目的でしたが、帰りにハワイで戦史関連の博物館をいろいろ取材しました。

01ホノルルイノウエ空港s.jpg

写真は、行き帰りで経由したホノルルのダニエル・イノウエ国際空港。イノウエ氏は、ハワイ生まれの日系二世で、戦中はアメリカ軍第442連隊戦闘団の一員としてヨーロッパでドイツ軍と戦った経歴を持ち、戦後は政界に入って上院議員や上院仮議長として活躍した人物です。2017年4月27日、ホノルル国際空港の正式名称が「ダニエル・K・イノウエ国際空港」に改称されました。

02テンペs.jpg

手前の四角い建物が、「ConsimWorld Expo 2017」が開催された、テンピの「ミッション・パームズ」というホテル。今回、私は「ゲスト・オブ・オナー(主賓)」という形で招待され、初日夜の開会式では私も少し話をしました。

03コンシムゲスト1s.jpg


04コンシムゲスト2s.jpg

英語でのスピーチは初体験だったので少し緊張しましたが、iPadに英文で書いた原稿を、古い友人で主催者のジョン・クランツ氏が添削してくれ、なんとかクリアできました。

05テンピ1s.jpg

ジョン・クランツ氏と。とても面倒見のいい人で、みんなから慕われていました。このイベントが毎年盛り上がっているのも、彼の人望だと思います。10数年前には、フェニックスの自宅に泊めてもらったこともあり、久々に会って個人的な話もいろいろしました。

1993年に米国ダラスで開催されたコンベンションに参加して以来、米国には10回ほど訪れていますが、2001年の9.11以降は行くのをやめていました。米国ゲーム業界のデザイナーやアートワーカーの友人とは16年ぶりの再会でしたが、ブランクは一瞬で解消し、最近の仕事(私が戦史関係だけでなく、政治関係の本や新聞記事を書いていることはフェイスブックの投稿で先方にも知られている)についても話しました。

06テンピ2s.jpg

ゲーム・デザイナー兼グラフィック・デザイナーのマーク・シモニッチ氏と。私はこのイベントに、同氏のデザインした『ウクライナ'43(第二版)』を持参して会場で二人の米国人とプレイし、シモニッチ氏と夕食を食べたあと、箱にサインをしてもらいました。ゲームデザインでもアートワークでも、参考になることが多いので、特に尊敬している人物です。

07ユーストs.jpg

こちらもゲーム・デザイナー兼グラフィック・デザイナーのジョー・ユースト氏と。ゲームの話、アートワークの話に加えて、政治の話でも盛り上がりました。日本では「旅先では政治と宗教の話は禁物」みたいな話がもっともらしく語られていますが、私はアメリカでもヨーロッパでもアジアでも、友人と政治や宗教の意見交換をよくやります。むしろ、同国人の間ですらこれらに触れたがらない日本人の方が、世界では珍しいような気がします。

08テンピ3s.jpg

ランディ・ヘラー氏(真ん中、アバロンヒル『ビター・ウッズ』のデザイナー)、ポール・ケーニグ氏(右)と。ヘラー氏は米海軍の退役軍人ですが、医療関係の任務に就いていたとのこと。

09テンピ4s.jpg

ジャック・グリーン氏(右奥、ホビージャパン『アイアンボトム・サウンド』等のデザイナー)、デーナ・ロンバーディ氏(右手前、L2『ストリーツ・オブ・スターリングラード』等のデザイナー)と。お二人とも、とてもやさしいおじさんです。グリーン氏は1980年代に日本のホビージャパンがゲームを出版していた頃、さまざまな形で関わっておられたので、日本のゲーマーにもなじみ深い人物。

10テンペ室内s.jpg

プレイ会場のようす。主にビッグゲームをプレイしている人が多いですが、あちこちでデザイナーとスタッフが新作ゲームのプレイテストを行っていました。貴重な機会ということで、深夜までプレイに熱中している人も。

11スターリングラード42s.jpg


12スターリングラード42s.jpg

私が一番注目したのがこれ。シモニッチ氏が仲間とテスト中の新作『スターリングラード'42』(たぶんGMT社)。フルマップ2枚で、青作戦の始まり(1942年6月)から1943年1月初めまでをカバーする作戦級で、システムは『ウクライナ'43(第二版)』とほぼ共通。先に完成した、マーケット・ガーデン作戦を扱う『オランダ'44』は、GMT社から8月か9月頃発送とのこと。

13ストリーツs.jpg


14ストリーツs.jpg

デーナ・ロンバーディ氏の『ストリーツ・オブ・スターリングラード』は、第四版のテストが行われていました。ヴォルゴグラードの公文書館で詳細な新史料が見つかり、独ソの地上部隊はもちろん、河川小艦隊や航空戦力などの編制もより正確になるとのことでした。

15バルジ大隊s.jpg


16バルジ大隊s.jpg

GMT社で企画中の『ア・タイム・フォー・トランペッツ』。大隊レベルのバルジゲーム(タイトルはチャールズ・マクドナルドのバルジ戦本と同じ)で、デザイナーはアバロンヒル『シージ・オブ・エルサレム』などを手かげたブルーノ・シニガーリョ氏。ランディ・ヘラー氏らと夕食を食べた時に同席され、いろいろ昔の話を聞けました。

17サードウインターs.jpg


18サードウインターs.jpg

MMP社のスタッフがテストしていたOCSの新作『サード・ウインター』。1944年初頭の東部戦線ウクライナでの激闘を、複数のシナリオで再現。マップにはキエフからオデッサまで、リヴォフからニコポリまでが含まれています。

19ユタビーチs.jpg


20ユタビーチs.jpg

こちらではMMP社のGTSの新作『ザ・グレイテスト・デイ:ユタ・ビーチ』がテスト中でした。1944年のノルマンディー上陸作戦で、オマハ・ビーチの西に位置する戦域での戦いがテーマ。

21マクゴワンカードs.jpg


22マクゴワンカードs.jpg

ロジャー・マクゴワン氏とデーナ・ロンバーディ氏がタッグを組んで制作・テスト中の新作『ザ・グレート・ウォー』。第一次大戦がテーマのカードゲームで、マクゴワン氏のおなじみのイラストもふんだんに使われています。

23ジョーズs.jpg

ニュー・イングランド・シミュレーションズ(NES)でテスト中の新作『ジョーズ・オブ・ビクトリー』。1944年初頭の東部戦線コルスン包囲戦がテーマで、『キリング・グラウンド』同様に戦力チットを併用しています。

24南十字星s.jpg


25南十字星s.jpg

コンシム・プレスで何年も前からテストを重ねているという新作『ベネス・ザ・サザン・クロス』。南太平洋を舞台にした、太平洋戦争期の空母戦ゲームで、艦艇を艦隊に編成して運用するヘビーなゲーム。

26太平洋s.jpg

こちらもコンシム・プレスでテスト中の『ザ・ウォー:パシフィック 1941-1945』。フルマップ二枚で太平洋戦争全体を扱う戦略級ゲーム。

27オストフロントs.jpg


28オストフロントs.jpg

クレイグ・ニニッチという人がテストしていた『オストフロント』。師団レベルで独ソ戦全体をプレイするモンスターゲームで、生産ルールなども凝っています。マップにはムルマンスクやバクーも含まれています。

29デスライドクルスクs.jpg


30デスライドクルスクs.jpg

グロニャール・シミュレーションズのチームがテストしていた『デス・ライド・クルスク』というモンスターゲーム。1943年のクルスク戦の南部戦域、第3装甲軍団戦区の戦いを、小隊レベルのユニットで再現する野心作です。

ゲーム紹介の写真点数がかなり多くなったので、ハワイでの話は次回に紹介します。
 
 
 
nice!(1)  コメント(0) 

2017年5月28日 [その他(戦史研究関係)]

【重版出来!】

天皇機関説事件表紙s.jpg

前回の記事で紹介した最新刊『「天皇機関説」事件』ですが、おかげさまで売れ行き良好で、発売直後から重版がかかり、発売から約一か月半で四刷になりました。買って下さった皆様、ありがとうございました。

週刊朝日書評s.jpg

上は、今発売中の『週刊朝日』6月2日号に掲載された書評です。

大阪書店イベントチラシs.jpg

この本と関連して、6月12日に大阪・谷町六丁目の隆祥館書店で、尊敬する内田樹さんとのトークイベントをすることになりました。『「天皇機関説」事件』に関連する話を中心に、今の社会についての考えをいろいろ話したいと思っています。関心のある方は、隆祥館書店の公式サイトにお問い合わせください。

2017/6/12 「天皇機関説」事件が今、問いかけること  山崎雅弘×内田樹ト-クセッション


歴群モンゴル号1s.jpg

それから、今月初めに『歴史群像』(学研)6月号が発売されました。

歴群モンゴル号2s.jpg

今回の担当記事は「モンゴルと第二次大戦」です。第二次大戦を挟んだ1930年代から1940年代までの、外蒙古(モンゴル人民共和国)と東部内蒙古(満洲国西部)、西部内蒙古(徳王などの自治政府)それぞれの、日中ソ三国に翻弄された歩みを概観します。

歴群モンゴル号3s.jpg

1939年のノモンハン事件は、日本では「日ソの激突」として知られていますが、モンゴル人民革命軍と満洲国軍のモンゴル人部隊による「モンゴル人同士の戦い」でもありました。

歴群モンゴル号4s.jpg

知られざる第二次大戦の裏話を描く記事は、以前にも何度か書きましたが、最近書いた「チェコスロヴァキアと第二次大戦」「バルト三国と第二次大戦」「モンゴルと第二次大戦」はいずれも好評だとのことで、次号の担当記事も「インドと第二次大戦」で書きました。発売は、7月頭の予定です。
 
 
 
nice!(0)  コメント(0) 

2017年4月16日 [その他(戦史研究関係)]

今日は告知です。おとといの4月14日に、新刊『「天皇機関説」事件』(集英社新書)が発売されました。

天皇機関説事件表紙s.jpg

【商品説明】
《「天皇機関説」事件は、この学説を主張する憲法学者の美濃部達吉に対する、天皇を崇拝する退役軍人や右派政治家による攻撃が発端となっている。一九三五年二月に始まり、約半年に渡る「機関説」排撃運動の中で、美濃部に対する政治的な弾圧が行われただけでなく、言論や学問の自由も奪われ、立憲主義が事実上停止した。その結果、「権力の暴走」を止める安全装置が失われ、日本は破局的な戦争へと突き進む。この事件は、社会がどのように「壊れて」いくのかを物語る昭和史の重要な分岐点である。現在の政治・社会状況との類似点に戦慄が走る。》

メインテーマは「機関説排撃」ですが、憲法学説の問題に留まらず、最終的には社会の価値観を一変させた重大な歴史の転機でした。具体的には、天皇機関説の排撃に重なる形で「国体明徴運動」が始まり(これについては学研『戦前回帰』を参照)、個人主義や自由主義などの西欧的な価値観も「日本の国体に合わない」として批判や排撃の標的となりました。

帯に映っているのは、事件発生当時の帝国議会(国会)で使われていた、帝国議会仮議事堂の議場。現在の国会議事堂は、まだ建設中でした。

天皇機関説事件裏表紙s.jpg

蓑田胸喜・菊池武夫など対美濃部達吉という中心的な対立の構図と重なる形で、鈴木喜三郎(政友会)対岡田啓介(首相)、平沼騏一郎(枢密院副議長)対一木喜徳郎(枢密院議長)等の別の対立軸も存在し、ここに軍部と在郷軍人、右翼団体の思惑が加わり、文部省も関与して「国体明徴運動」が加速します。

天皇機関説事件内容.png

【推薦】
作家・半藤一利氏(『日本のいちばん長い日』『昭和史1926-1945』著者)
「これは昭和史の重要な分岐点だ。現在と酷似する状況に慄然とする」

今回、尊敬する半藤一利さんに推薦文をいただき、戦史研究家として大変光栄に思います。天皇機関説事件は、以前なら「昭和史の一コマ」として傍観者的に見られた出来事だと思いますが、社会の抑圧が次第に強まる空気感や、議会の内外で飛び交う「罵倒の言葉の鋭利さ」などは、過去の話ではありません。

天皇機関説事件宣伝用s.jpg

今回は、書店などで使う宣伝用パネルも作っていただきました。文章を少し直したので、最終版とは少し違いますが。

戦後の日本は、言論の自由や思想の自由が保障された社会で、そんな時代に生きられて幸運だと、戦史や紛争史を研究していると数え切れないほど感じてきました。今後も日本が、天皇機関説事件後わずか10年ほどで歴史上最大の破滅に向かった「病気に冒された時代」に回帰することなく、戦後70年の平和的繁栄の土台となった自由主義や個人主義の価値観が守られる社会であってほしいと願っています。


【おまけ】

名張の高地にも、数日前にようやく桜前線が到来しました。雨風で散る前に、しばしお花見を楽しみました。

さくら20171s.jpg


さくら20172s.jpg


さくら20173s.jpg


さくら20174s.jpg



 
nice!(1)  コメント(0) 

2017年3月27日 [その他(戦史研究関係)]

前回の更新から一か月以上が経過してしまいました。この間、三つの出張旅行があり、それらの情報も含めて、以下にご報告します。まずは告知から。

01歴史群像2017031s.jpg

3月5日に、学研『歴史群像』誌の最新号が発売されました。私の担当記事は「ハイドリヒ暗殺事件の現場を歩く」(カラー4ページ)と「バルト三国の第二次大戦」(白黒11ページ)の二本です。

02歴史群像2017032s.jpg

どちらも知られざる第二次大戦の裏面史ですが、前者は昨年現地で撮ってきた写真と自作の地図3点で、暗殺事件とその関連の現場を紹介しています。


続いて、出張旅行について。まず2月20日から27日まで、本の取材を兼ねて中国の上海、蘇州、南京と台湾の台北、新竹に行っていました。

03上海07s.jpg


04上海05s.jpg

中国の本土へ行ったのは初めてでしたが、上海、蘇州、南京とも、ホームドア付きの綺麗な地下鉄が整備されている上、タクシーも気軽に利用できるので、限られた時間内で多くの場所を見て回れました。

05豫園1s.jpg

上海にある「豫園」という庭園施設。あちこちに散りばめられた凝った装飾が興味深いです。

06上海02s.jpg

1937年の第二次上海事変で、第3師団の先遣隊が上陸した呉淞桟橋付近のようす。今も貨物船などの桟橋として使用されています。

07上海01s.jpg

1937年の第二次上海事変で、第11師団が上陸した川沙鎮の海岸。護岸されていて当時の面影はありませんが、この辺りでは揚子江は海のように広い。

08南京02s.jpg

1937年の南京攻略戦で激戦地の一つとなった、中山門。現在は三つの穴を道路が通る形になっています。

09南京01s.jpg

南京北部の揚子江沿岸。1937年の南京攻略戦のあと、河岸のあちこちで、大勢の中国軍捕虜が日本軍によって殺害され、死体のほとんどは川に流されました(現場にいた複数の日本陸軍と日本海軍の兵士が、その惨状を当時の日記などに書き残しています)。


10中国ゲーマー1.png


11中国ゲーマー2.png


12中国人03s.jpg


13中国人04s.jpg

中国と台湾でも、シミュレーション・ゲーム(ウォーゲーム)関係の友人とあちこちで会い、情報交換や歓談、ゲームプレイを楽しめました(台北ではGJ「賤ヶ岳戦役」と現地デザイナーの制作中ゲームをプレイ)。

中国では、数年前から若い世代の給料が増えたので、欧米や日本の輸入ゲームも買えるようになり、ボードゲーム全体のマーケットが広がっているとの話。ゲームデザイナーも続々と誕生中です。

14中国ウォーゲーム1s.jpg


15中国ウォーゲーム2s.jpg


16中国ウォーゲーム3s.jpg


17中国ウォーゲーム4s.jpg

中国製のウォーゲーム。最初の2つは、大坂夏の陣がテーマで、中国のゲーム/エンタメ業界では日本の戦国時代が人気テーマの一つだとか。3つ目は第二次大戦末期のベルリン戦、4つ目は日清戦争の水上戦を扱う戦術級ゲーム。

18台湾ウォーゲーム1s.jpg


19台湾ウォーゲーム3s.jpg


20台湾ウォーゲーム4s.jpg


21台湾ウォーゲーム6s.jpg


22台湾ウォーゲーム7s.jpg


23台湾ウォーゲーム8s.jpg


24台湾ウォーゲーム9s.jpg

こちらは台湾のウォーゲーム付き雑誌『戦棋』の最新号と一つ前の号。最新号の「四平」は、国民党と共産党の「国共内戦」における四平攻防戦がテーマで、両軍の戦闘序列や指揮系統も詳しくて興味を惹かれます。副題の「中国のマドリード」とは、スペイン内戦期の戦いにちなんだ表現。

一つ前の号は、日中戦争初期の1937年に繰り広げられた、第二次上海事変から南京攻略戦を扱う作戦級ゲーム「鐵衛禁軍」。中国軍の編制内容に関する情報も詳しいので、いろいろ参考になります(上海から南京への進撃途上で発生した出来事を考えると、日本人にはなかなかプレイやデザインのしにくいテーマです)。南京攻略戦時の日本軍による中華門突破を扱うミニゲーム「南京! 南京!」もおまけで付いています。



2月28日は家で一服しましたが、3月1日から4日までは、前回の記事で紹介しましたイベント2つと仕事の打ち合わせで東京へ。1日と4日のイベントでは、いろいろな方とお話することができ、私も大いに勉強になりました。特に、上智大学の「ジャパノロジー」研究は、今の社会で進みつつある「自国認識の実質的な画一化」に対抗する上で重要だと感じました。

1935年の天皇機関説排撃論とそれ以後の国体明徴運動において、「日本の国体は万邦無比(他国とは比べものにならないほど優れたもの)」という主観的な自国優越思想が根底にありましたが、その際に多用された論理が「西洋の学説(憲法論、社会論)では日本の国体を正しく評価できない」というものでした。

言い換えれば、1935年〜1945年の日本では自国の制度や文化、歴史認識を外部世界との繋がりとして「相対化・客観視」する視点を捨て、ひたすら自国優越思想の「主観」で絶対化する思考が政府と軍部、国民を支配したとも言えます。おそらく「ジャパノロジー」研究は、それとは正反対の学問です。



3月6日から12日までは、こちらも本の取材を兼ねた旅行で、長崎と沖縄へ。原爆関係と沖縄戦の強制集団死(いわゆる集団自決)関連の場所を主に訪問し、沖縄ではフェリーで渡嘉敷島にも渡りました。

25眼鏡橋01s.jpg

長崎の眼鏡橋。米軍が計画していた長崎の原爆投下目標は、この眼鏡橋の二つ西に架かる常盤橋という橋でした。投下当日は、第一目標の小倉と同様、長崎も厚い雲に覆われていましたが、一瞬だけ切れ目ができ、爆撃手が目標をきちんと確認せずに投下したとされます。

26長崎1s.jpg

長崎平和祈念公園の平和祈念像。

27沖縄1s.jpg

沖縄のシムクガマというガマ(洞窟)の入り口を内側から見たところ。このガマに隠れていた民間人は、勇気あるリーダーの判断で米軍に投降したため、ほぼ全員が助かりました。



なかなかにヘビーな三週間でしたが、今執筆中の二冊の本に活かせそうな情報をいろいろ得ることができました。来月中旬には、今年一冊目の本が出る予定ですが、それについては改めて告知します。



【おまけ】

中国と台湾、長崎、沖縄で食べた、美味いもの。食という面でも、今回の旅行は大満足でした。

28中国美味い物1s.jpg


29台湾美味い物3s.jpg


30台湾美味い物1s.jpg


31長崎食事1s.jpg


32山羊料理1s.jpg

 
 
 
 
nice!(0)  コメント(0) 

2017年2月19日 [その他(戦史研究関係)]

今日は雑誌とイベントの告知です。

週刊金曜日1s.jpg

まず、今発売中の『週刊金曜日』(2017年)に「氾濫する『反日』という言葉の暴力性」という記事を寄稿しました。産経新聞や月刊『正論』などで多用される「反日」という言葉の定義や使われ方のパターン(大別して三種類に分類可能)を読み解いています。

日本の将来を危惧して、今の首相の政策を批判する人間(政治思想はさまざま)に対し、なぜか「反日」という罵倒が浴びせられることがありますが、その背景にはどんな思考があるのか。過去の日本でも見られた、そういった罵倒の先にはどんな未来が待っているのか。考える一助になれば幸いです。


続いて、イベント二件の告知を。まず、3月1日(水)に明治大学駿河台校舎研究棟2階第9会議室で、宗教学者の島薗進さんとの対談イベント「人のいのちが軽くなる時代 戦前と戦後と2010年代(第298回現代史研究会)」があります。

ちきゅう座告知s.jpg

今も日本会議などが継承する戦前戦中の「国体」思想が、「人命を軽く評価する価値観」として日本に蔓延した話などについて、思うところを述べたいと思います。参加費・資料代が500円となっています。

第298回現代史研究会


3月4日(土)には、上智大学四谷キャンパス12号館2階202教室で開かれる、こちらのシンポジウムで20分ほど話をする予定です。

上智イベント告知s.jpg

テーマは「政治に従属した戦前の日本研究とその反省」で、戦前(1930年代後半)の日本で、日本研究がいつしか「国体」という宗教的政治思想を理論的に補強する材料に変質していった経過を、改めて反省的に振り返る内容です。参加費は無料です。

どちらも東京でのイベントですが、興味のある方はぜひお運びください。特に、大学生や20代の方に多く来ていただきたいです。

 
nice!(1)  コメント(0) 

2017年2月12日 [その他(戦史研究関係)]

先月後半はいろいろ忙しくて、告知がいくつかあったのに更新できませんでした。

報道特集1s.jpg

まず、1月14日に放送されたTBS『報道特集』で、トランプ米大統領(放送時は就任式直前)の政治手法について、私のインタビューが放送されました。2日前の12日に、赤坂のTBSで収録したものです。

報道特集2s.jpg

この日の特集一本目は、トランプ氏の「Post-Truth(真実以後)」、つまり「ウソ」を武器として使う政治手法がテーマで、大統領選挙中にトランプ氏が言ったり書いたりした様々な発言やそれに対する反応をビデオで紹介し、その意図を探るというものでした。

報道特集3s.jpg

女優のメリル・ストリープ氏がゴールデン・グローブ賞の授賞式で行ったスピーチと、それに対するトランプ氏の「言い返し」が示すように、彼は人間を「敵と味方」に分けて対処する傾向が顕著で、ほんの一年半前には「好きな女優の一人で、人間的にも立派だ」と絶賛していたストリープ氏でも、自分を批判するとなったら一転して「彼女は最も過大評価されている女優だ」と誹謗・攻撃してしまうような人物です。

報道特集4s.jpg

イスラム教徒が多い7か国からの入国をいきなり禁止したり、スペインとの国境に壁を築くと言い出したりするのも、こうした「敵と味方」思考の反映で、無造作に「敵と味方」を分けることで、彼を「味方」と見なす人々の支持を得ようとしています。しかし、こうした思考は、人権や人道、平等を重んじる現代のアメリカ社会の理念とは全く相反するもので、こんな人物と「価値観を共有している」「ウマが合う」「相性ぴったり」などと自慢する政治家がいたら、私は「かなり危ない人だ」と思います。



この放送から2日後の1月16日から23日まで、取材を兼ねた旅行で、フランスのパリと、スペインのビルバオ、ゲルニカに行ってきました。真冬のパリは、噂通り寒さが厳しく、のんびりセーヌ川のほとりを散歩という雰囲気ではありませんでしたが、観光客が少ないので、名所で行列に並ぶこともほとんどありませんでした。

パリs1.jpg

ホテルの部屋から見たパリの夜景。凱旋門とエッフェル塔がライトアップされています。

エッフェルs3.jpg

観光名所のランドマークは、一度観るとそれで満足(またはガッカリ)という場合が多いですが、エッフェル塔は、観れば観るほどに興味が沸いてきます。これは、ヒトラーの写真で有名な、シャイヨー宮のテラスから見た塔。

バリ夕暮れs.jpg

セーヌ河畔の夕暮れ。気温はマイナス6度。

サントシャペルs1.jpg

サント・シャペル。壁を埋め尽くすステンドグラスが美しい。

ノートルダム大聖堂3s.jpg

ノートルダム大聖堂のバラ窓。これも綺麗なステンドグラス。

カフェランチ1s.jpg

ノートルダム大聖堂そばのカフェで食べたランチ。オレンジ色のコップはかぼちゃのスープで、瓶の中はラタトゥイユ。

シテ島駅s.jpg

地下鉄(メトロ)のシテ島駅。証明がタイルに反射して優美な景観です。

パリs3.jpg


パリs2.jpg


パリゲーマー4s.jpg

パリでは、現地のシミュレーション・ゲーマー(ウォーゲーマー)が食事会をアレンジしてくれました。私ともう一人、米国人のゲーマーも参加。バーで少し飲んだあと、ビストロで食事しました。お開きになったのは12時過ぎでした。

ビルバオ旧市街1s.jpg


ビルバオ旧市街2s.jpg


ビルバオ北駅1s.jpg

スペイン北部のビルバオ。バスク地方のヴィスカヤ県の県都で、趣のある旧市街と近代的な都市部が調和した、清潔で過ごしやすい街でした。

ビスカヤ橋1s.jpg


ビスカヤ橋3s.jpg


ビスカヤ橋2s.jpg

ビルバオにある世界遺産のヴィスカヤ橋は、高い構造物から乗り物を吊り下げて対岸に人や車を運ぶ、ちょっと変わった橋です。構造物の中も、橋として歩いて渡れるようになっています。

Nico5s.jpg

ビルバオでは、MMP社などのアートワークで知られる、グラフィック・デザイナーのニコ・エスクービ氏と会い、バスク地方の話やアートワークの話など、いろいろ聞きました。彼の自宅の仕事場では、作業中のアートワークをどうやって作っているかというデータも見せてもらいました。

ゲルニカ俯瞰1s.jpg


ゲルニカ市内1s.jpg


ゲルニカ市内3s.jpg

ビルバオから電車で一時間ほどの場所にある、ゲルニカ。スペイン内戦中の1937年4月26日、フランコ側で介入していたドイツ空軍のコンドル軍団が、この街に無差別爆撃を行い、大勢の市民が死傷して、街の中心部は爆弾と火災で廃墟となりました。

ピカソの名画「ゲルニカ」は、この蛮行への抗議として描かれたもので、今はマドリードの美術館に展示されています。現地には、タイルで作られた小さいサイズのレプリカが展示されています(オリジナルは、かなり大きい)。

イベリコボカディージョ1s.jpg

ビルバオで食べたボカディージョ。イベリコ豚の生ハムのサンドイッチで、サイズは日本の基準だとかなり大きいですが、なんでこんなに美味いのか、と思っているうちに、全部食べてしまうのでした。


 
nice!(0)  コメント(0) 

2017年1月11日 [その他(戦史研究関係)]

2017年になりました。本年もよろしくお願いします。まずは、恒例の告知から。『歴史群像』(学研)の2017年2月号が、発売されました。

シベリア出兵1s.jpg

私の担当記事は「シベリア出兵」で、第一次大戦後の1918年〜25年に日本軍が米英仏中らと共に行った、内戦期ロシアへの干渉戦争を、政治と軍事の両面から解説しています。今風に言えば「有志国連合」として始まった出兵ですが、途中から日本の迷走が始まります。

シベリア出兵2s.jpg

あまり知られていない、シベリアでの日本軍とロシア人の「赤色パルチザン」の戦いの実相にも触れています。同誌昨年8月号に掲載された私の原稿「ロシア内戦」と合わせて読めば、より理解が深まるかと思います。



さて、昨年紹介しようと思って忘れていた、ネットで読める記事を、いくつかご紹介します。いずれも、神奈川新聞の記事です。

時代の正体〈411〉主観に傾倒する政権の暴走(上)
(2016年11月2日公開)

時代の正体〈412〉国の破滅導く「愛国」の矛盾(下)
(2016年11月3日公開)

天皇誕生日に考える「生前退位」 特別立法の何が問題なのか
(2016年12月23日公開)

過去の歴史との向き合い方、「愛国」とされる思考の正体、今上天皇の「生前退位」問題など、今の日本が直面する諸々の問題について考える際、参考にしていただければ幸いです。最初の二つは、無料のお試し登録をすれば、最後まで読めます。

神奈川新聞主観傾倒.jpg



また、過去に新聞やネット媒体などに寄稿した原稿を再録したブログもあります。こちらも、参考になれば幸いです。

山崎雅弘 原稿保管庫

原稿保管庫520.jpg



 
nice!(0)  コメント(0) 

2016年12月31日 [その他(雑感・私生活など)]

2016年も、いよいよ今日で終わりです。今年は、私にとっては意外と長い一年でした。はじめの頃に起こった出来事が、もう遠い昔のように感じられます。

日本会議新書カバー1.jpg


日本近現代史1s.jpg


中東戦争全史見本1s.jpg


独ソ戦史2s.jpg

今年出た著書。『日本会議』(集英社新書)、『5つの戦争から読み解く日本の近現代史』(ダイヤモンド社)、『[新版]中東戦争全史』『[新版]独ソ戦史』(共に朝日文庫)の4冊です。特に『日本会議』はあちこちで紹介していただき(増刷も重ね)、関連企画として『kotoba』誌に宗教学者の島薗進さんとの対談記事が出たり、『サンデー毎日』に青木理さんとの対談記事が出たり、『SIGHT』誌に渋谷陽一さんとの対談記事が出たりもしました。

kotobaA1s.jpg


kotobaA2s.jpg


01サンデー毎日見本1.jpg


02サンデー毎日見本2.jpg


SIGHT表紙s.jpg


SIGHT記事1s.jpg

また、内田樹さん編のアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(晶文社)にも、原稿を寄稿しました。

転換期1s.jpg


転換期3s.jpg

雑誌『歴史群像』への今年の寄稿は「張鼓峰事件」(2月号)、「シンガポールの第二次大戦」(4月号、カラー頁の企画も連動)、「クリミア併合」(6月号)、「混沌と対立のロシア内戦」(8月号)、「チェコスロヴァキアの第二次大戦」(10月号)、「レッドパージ」(12月号)でした。

張鼓峰1s.png


歴群シンガポール1s.jpg


歴群クリミア1s.jpg

今年は仕事が忙しくて、過去の掲載記事を電子書籍として出版する事業はお休みでしたが、来年は再開する予定です。

六角堂出版の電子書籍カタログ


執筆以外の仕事では、神奈川新聞や琉球新報などのインタビューを受けたり、岩上安身さんのIWJ(インデペンデント・ウェブ・ジャーナル)で6時間を超えるネットインタビューに出演したり、神戸で日本会議と安倍政権に関する講演会を行ったりもしました。

IWJインタビュー1s.jpg


IWJインタビュー2s.jpg


神戸講演写真2s.jpg

人前でしゃべるのは正直苦手で、なかなか思い通りに話せずに苦戦していますが、社会問題について自由に意見表明できる環境が少しずつ脅かされているように思えるので、来年も幅広く活動するつもりです。


リスボン1.jpg


04広島1.jpg


02プラハ昼01s.jpg


14ビルケナウ01s.jpg


21ブダペスト3s.jpg

仕事以外では、5月にスペイン(バルセロナ、マドリード、トレド)とポルトガル(リスボン、シントラ、ロカ岬)へ旅行し、8月には広島(広島、呉、江田島、宮島)と山口(岩国、周防大島)へ、10月にはチェコ(プラハ、リディツェ、ブルノ、チェスキークルムロフ、チェスキーチェシン)とポーランド(チェシン、クラクフ、オシュフィエンツィム=アウシュヴィッツ)、スロヴァキア(ブラチスラヴァ、バンスカービストリツァ)、ハンガリー(ブダペスト、ヴィシェグラード、バラトン湖、セーケシュフェヘルヴァール、ショプロン)、オーストリア(ウィーン)を旅行しました。

スペイン=ポルトガル旅行についての過去記事

広島=山口旅行についての過去記事

中欧五か国旅行についての過去記事

広島=山口と中欧五か国の旅行は、単行本や雑誌記事のための取材も兼ねてレンタカーで各地を周り、見聞を広めることができました。

35レンタカー1s.jpg


来年は、現時点で本三冊の出版が予定されており、『歴史群像』への寄稿も継続します(1月頭に出る号の担当記事は「シベリア出兵」)。取材を兼ねた旅行も活発に行う計画です。著書を買って下さった皆様、ありがとうございました。来年もベストを尽くしますので、ぜひご期待ください。

それでは、皆様もよいお年を。


聖家族教会01s.jpg


リスボン3.jpg

nice!(1)  コメント(0) 

2016年12月11日 [その他(戦史研究関係)]

今日は告知をいくつか。まず、朝日文庫から『[新版]独ソ戦史』が12月7日に発売されました。

独ソ戦史1s.jpg


独ソ戦史2s.jpg

これは、学研M文庫から2007年に刊行された『[完全分析]独ソ戦史』に修正と加筆を加えたもので、1939年8月の独ソ不可侵条約締結から、1941年6月の独ソ開戦、レニングラード、モスクワ、セヴァストポリ、スターリングラード、クルスクなどの激戦を経て、1945年5月のベルリン陥落にいたるまでの独ソ戦全体をカバーする概説史です。

独ソ戦史3s.jpg


独ソ戦史4s.jpg

収録の地図25点は同じ(一部間違いを修正)ですが、濃さを調節して、より見やすい形に仕上げています。独ソ戦をテーマにしたシミュレーション・ゲームの参考資料としても最適です。価格は、税込み929円です。

[新版]独ソ戦史(朝日新聞出版の商品ページ)



次に、ネット番組のお知らせ。11月29日、ジャーナリストの岩上安身さんが主催されるIWJインデペンデント・ウェブ・ジャーナル)のネット番組で、生中継のインタビューを受けました。当日は午後4時半頃から六本木のスタジオで放送を始め、予定より長くなって、終わったのは午後10時45分頃だったと思います。

IWJインタビュー1s.jpg


IWJインタビュー2s.jpg


IWJインタビュー3s.jpg

トータルで6時間以上の放送でしたが、リアルタイムで観ていた方も常時500人以上おられたとのことでした。その内容が、昨日と今日の2回に分けて再放送(再配信)されています。今日は「後編」が、午後7時から以下のサイトで配信される予定です。

IWJチャンネル CH1


それから、12月18日(日)に、神戸で講演をやることになりました。会場は、神戸駅に近い「あすてっぷKOBE」というところで、テーマは「安倍政権と日本会議はなぜ『日本国憲法』を敵視するのか」です。

神戸日本会議講演チラシs.jpg

特定の政治家や政権、政治団体を糾弾・攻撃することが目的ではなく、彼らの思想の背景にある価値観はどのようなものなのか、その源流はどこにあるのか、前回それと同じ政治思想と価値観がこの国を覆い尽くした時に、最後にどんな結末を迎えたのか、という歴史的事実に光を当てる内容です。

神戸講演構成s.jpg

開場は13時、私の講演スタートは13時40分の予定です。参加費は1000円(学生は500円)です。興味のある方は、ぜひお越しください。

講演会場地図s.jpg

 
 
 
nice!(0)  コメント(0) 

2016年11月3日 [その他(雑感・私生活など)]

月が変わってしまいましたが、今日は旅の報告など。10月10日〜19日まで、本の取材も兼ねて、中欧のチェコとポーランド、スロヴァキア、ハンガリー、オーストリアをレンタカーで旅行してきました。

38中欧ドライブ地図2s.jpg

今回クルマで移動した五か国(ポーランドは南部)は、第一次大戦の勃発時にはすべてオーストリア=ハンガリー領で、ポーランドを除く四国は初めての訪問でしたが、文化的にはゆるやかなグラデーションで違いが連なっている感じでした。

36ヴィニエットs.jpg

五か国とも、シェンゲン協定の締結国なので、国境越えは基本的にフリーパスでしたが、高速料金の前払いシステムが国ごとに違っているので、新しい国へ入るたび、ヴィニエットと呼ばれる切符を買います。写真はオーストリアのもので、これを車検シールのように、フロントガラスの内側に貼ります。ポーランドだけは、日本と同様に料金所で支払うシステムでした。

01プラハ01s.jpg


02プラハ昼01s.jpg


03プラハ夜01s.jpg


04プラハ夜04s.jpg

最初の訪問地プラハ。ここは昼も夜も美しい街でした。

05ハイドリヒ暗殺現場4s.jpg


06プラハ教会1s.jpg


07プラハ教会4s.jpg

プラハでは、1942年にナチスの高官ラインハルト・ハイドリヒがチェコ人の戦闘員に暗殺された場所や、その暗殺犯らが最後に立てこもった教会(地下が事件関連の博物館になっている)にも行きました。

08リディツェ1s.jpg


09リディツェ6s.jpg

プラハで二泊したあと、いったん空港へ戻ってレンタカーを借り、ドライブ旅行がスタート。最初に訪れたのは、空港から10分ほどの場所にあるリディツェ村の跡地でした。この村は、ハイドリヒ暗殺の報復として完全に破壊され、男性の住民は全員射殺、女性と子供は収容に送られて、その多くは命を落としました。

10ブルノ2s.jpg

チェコ東部、旧モラヴィアの古都ブルノ。

11チェシン3s.jpg

チェコとポーランドの国境にまたがる街、チェシン。ここは第二次大戦に前後して、たびたび帰属が変わりましたが、今は街の中心を流れる小川と橋が国境になっています。

12アウシュヴィッツ1s.jpg


13アウシュヴィッツ6s.jpg


14ビルケナウ01s.jpg

ポーランド南部のオシュフェンチム、ドイツ語の地名はアウシュヴィッツ。強制収容所の跡地を見学しました。事前にいろいろと予習をして行きましたが、考えるところの多々あった時間でした。

15クラクフ1s.jpg

ポーランド南部の古都クラクフ。

16バンスカー1s.jpg


17バンスカー3s.jpg


18バンスカー4s.jpg


19バンスカー61s.jpg


20バンスカー62s.jpg

スロヴァキア中部のバンスカー・ビストリツァ。ここは第二次大戦末期、枢軸国だったスロヴァキアで反ドイツの反乱が発生した場所です。蜂起を記念する博物館があり、隣接する公園にはソ連軍のT34/85やドイツ軍のIII号突撃砲、IV号などと共に、チェコ製のLT38(ドイツ軍が接収した後は38(t)の名称で使用)軽戦車が展示してありました。LT38は、日本軍の95式軽戦車と似た印象。

21ブダペスト3s.jpg


22くさり橋2s.jpg


23ブダペスト西駅3s.jpg

ハンガリーのブダペスト。夜景の美しさではプラハと双璧です。王宮の丘には内容の充実した軍事史博物館もありました。

24グヤーシュ1s.jpg

ハンガリーの名物料理グヤーシュ。香辛料のパプリカを効かせた、牛肉入りの野菜スープです。

25バラトン湖1s.jpg


26セーケシュフェ1s.jpg

ハンガリーのバラトン湖と、ハンガリー最古の街とされるセーケシュフェヘルヴァール。ホビージャパンの『ビターエンド』をプレイしていた時には、まさか同地やブダペストを車で走ることになるとは思いもしませんでした。

27ブラチスラヴァ3s.jpg

スロヴァキアの首都ブラチスラヴァ。

28ウィーン美術館1s.jpg


29ウィーン美術館3s.jpg

オーストリアのウィーンには、美術史博物館を見学するため数時間だけ滞在しました。

30ショプロン3s.jpg


31汎ヨーロッパ公園1s.jpg

ハンガリーのショプロンと、その北にある「汎ヨーロッパ・ピクニック記念公園」。1989年のベルリンの壁崩壊に先立ち、この場所で起きた東独市民のオーストリアへの大量越境が、冷戦崩壊の引き金になりました。

32チェスキー1s.jpg

チェコのチェスキー・クルムロフ。

33デンハーグ2s.jpg


34ピーテルヤンs.jpg

帰りは、オランダのアムステルダム経由でしたが、スキポール空港での待ち時間が7時間ほどあり、いったん空港を出てデンハーグへ行き、マウリッツハイス美術館を観たほか、シミュレーション・ゲーム関係の友人であるピーテルヤン・デ・ウィルデ氏とも会いました。

35レンタカー1s.jpg

レンタカーでの総走行距離は、2365kmに達しました。今回は少し古い型のプジョー車でしたが、よく走ってくれました。運転中は写真を撮っていませんが、ハンガリーの田舎道は紅葉がとても綺麗でした。

37スペイン内戦1ns.jpg

さて、これとは別に告知をひとつ。ハビエル・ロメロ氏がデザインした、GMT社のシミュレーション・ゲーム『スペイン内戦(The Spanish Civil War)』の日本語版を、シックス・アングルズ別冊第11号として出すことが正式に決定し、契約書を取り交わしました。今年の残りと来年初頭は、執筆の仕事で忙しいので、発売は2017年の夏以降となりますが、今回もコンポーネントの改良などを行い、ベストの形で発売する所存です。ぜひご期待ください。

38スペイン内戦3ns.jpg



 
nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | -