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2016年8月9日 [その他(戦史研究関係)]

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今日は、告知を二つ。まず、朝日文庫『【新版】中東戦争全史』が、8月5日に発売されました。

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2001年に学研M文庫から刊行され、7万部のベストセラーとなった旧版『中東戦争全史』に、それ以後の15年に起きた出来事を大幅加筆したものです。

今回追加した二章では、9.11とビンラディンの反米テロ闘争、パレスチナの分離壁と2008年のガザ紛争、イランの核開発とイスラエルの反応、アラブの春とそれに続くシリア内戦、イラクとシリアにまたがって出現した「イスラム国」などについても、パレスチナ問題と絡めつつ、それぞれ独立した形で全体像を理解できるように書いています。旧版をお持ちの方にも、強くお薦めできる内容に仕上がっていると思います。

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タイトルに中東「戦争」という名がついていますが、古代イスラエル王国からの歴史や、戦間期のさまざまな政治的出来事も簡潔に解説しており、これ一冊で中東問題全般の基本的な構図は理解できるかと思います。 今回の新版では、地図も新しく自分で作り直し(旧版の地図は編集サイドで用意)、新しいのも数点追加しました。

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また、今回の朝日文庫の新版では、尊敬する内田樹さんに巻末の解説文を書いていただきました。この本だけでなく私の戦史・紛争史研究の仕事全般について、本人の気付かなかった部分まで深く読み解いて下さり、本当に有難く思います。いろいろ瑕疵はあれど、方向性は間違っていないとの認識を持てました。



二つ目の告知ですが、久々に、電子書籍の新刊を出しました。

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『中越戦争 1979』


同じ共産主義国である中国とベトナムの間で発生した、17日間にわたる軍事衝突の政治的背景と軍事的経過を、わかりやすく解説した記事です。他では、なかなか得られない情報も多く含む内容です。

これに関連するテーマの電子書籍として、

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『現代中国の国境紛争史』


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『中国・台湾紛争史』


もお薦めです。前者では、チベット問題や新疆ウイグル問題の歴史的背景も解説しています。

第二次大戦後に成立した中華人民共和国が、現在までにどのような形で対外紛争を行ってきたかを知ることは、政治的思惑で「隣国の脅威」を際限なく誇張し膨らませる言説の罠に落ちることなく、現実の安全保障問題を考える上で重要だろうと思います。



 
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2016年7月30日 [その他(戦史研究関係)]

今日も新刊本の告知です。ソフトカバーの単行本『5つの戦争から読みとく日本近現代史』が、ダイヤモンド社より7月28日に発売されました。

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明治の岩倉使節団から、戦前戦後の沖縄問題まで、学校の授業では端折られがちな日本の近現代史を、中高生から戦争経験者まで幅広い層を対象に、多面的に概説しました。

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本書の基本的なコンセプトは、名前だけなら誰もが知っている日本近現代史の出来事それぞれについて、当時の日本の指導者や国民から見た「主観的歴史」と、相手国や第三国の人々から見た「客観的歴史」の二方向から光を当て、正邪の二元論とは異なる立体的なモデルを浮かび上がらせようという試みです。

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明治の岩倉使節団(不平等条約の撤廃と先進国の情勢視察を目的とした、日本政府の大規模視察団)から書き起こしていますが、最後まで読めば、その理由を理解できるかと思います。

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巻末には、日本の近現代史について外国人と意見交換する時に役立ててもらおうと、主要なキーワードのミニ和英辞典を収録しています(計8ページ)。三国干渉やリットン調査団、天皇機関説、企画院、朝鮮特需など、英語で説明する時にご活用ください。




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また、高知新聞で昨年連載された終戦70周年の連載企画『秋(とき)のしずく』が、大判の単行本にまとめられました。私のインタビュー記事も再録されています。巻頭の折り込み、何だろうと思って広げたら、空襲で焦土となった高知市内の鮮明な写真でした。

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高知県民の戦争体験を記録した「秋のしずく」書籍に(高知新聞)

今のところアマゾンでは扱っていない模様なので、関心のある人は上のリンク先にある連絡先へ問い合わせてください。高知の戦争経験者の証言が中心で、当時の時代の空気を知る上で読み応えある本です。



8月5日発売予定の『【新版】中東戦争全史』(朝日文庫)の見本も到着しました。この本については、次回の更新で詳しくご紹介します。

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2016年7月17日 [その他(戦史研究関係)]

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先日告知しました新刊『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)が、7月15日に発売されました。上は、今日の朝日新聞朝刊三面に掲載された広告です。

同テーマの先行著作との相違点は、組織や人脈だけでなく、彼らの政治的主張が日本の歴史上どんな文脈に位置しているのか、彼らの活動によって現実の日本の政治や社会が、どんな方向へ変化しつつあるのかにも重点を置いていることです。

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「日本会議を眺める私の視点は『戦史・紛争史研究』の範疇にあるもので、自分が生きる現代の日本が、かつて戦乱の中で自国民を必要以上に多く死なせた社会に回帰するのではないかという懸念は、本書を書き進める上での大きな動機でもありました」(『日本会議 戦前回帰への情念』あとがきより抜粋)


日本会議と戦史研究がどう結びつくのか? といぶかる人もおられるかと思いますが、私の本や原稿を読まれた方はご存知の通り、戦争や紛争の前段階として、当該国の政治状況や国民の思考が少しずつ変化する経過にも光を当てています。今の日本の政治状況には、戦争や紛争に向かった国との類似点がいくつもあります。

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また、広告のコピーにもあるように、本文では「安倍首相と日本会議はなぜ天皇のお言葉を無視するのか」にも触れていますが、それを裏付ける問題が、予想外のタイミングと形式で出てきました。「天皇の生前退位」という問題についての安倍首相や日本会議の反応が、今後どのようなものになるか、本書の中にヒントがあるかもしれません。

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それから、私も筆者の一人として寄稿しています、内田樹さん編のアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(晶文社)も、昨日(7月16日)発売されました。

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私の担当原稿は「『国を愛する』ってなんだろう?」というタイトルで、愛国の話だけでなく、政治権力者が「国」という概念をどんな風に利用するのかという事例もわかりやすく説明しています。

まえがきで編者兼筆者の内田樹さんが書かれているように、この本に収録されている原稿は、個別テーマも文体も視点も千差万別で、バラエティに富んでいるのが面白いです。白井聡さんや想田和弘さん、平川克美さんの原稿もあります。こちらも、お薦めです。

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2016年7月7日 [隠(なばり)ゲームクラブ]

いつものように、まずは告知から。現在発売中の週刊誌『サンデー毎日』に、ジャーナリストの青木理さんと私の「日本会議」に関する対談記事が掲載されています。

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雑誌の記事ではありますが、なんと毎日新聞のサイトで、対談記事の全文が無料で読めるようになっています。

日本会議 正体を暴く! 日本会議は何をやろうとしているのか? 青木理×山崎雅弘

かなり踏み込んで発言していますので、日本会議問題に関心がある人は、ぜひご一読を。そして、日曜の参議院選挙での投票先を決める参考にもしてください。

この対談は、青木さんの新著『日本会議の正体』(平凡社新書)が7月11日に、私の新著『日本会議 戦前回帰への情念』が7月15日に、それぞれ発売されるのを前に企画していただいたもので、日本会議とそれが政権と結びつくことの政治的・社会的・歴史的な意味について意見を交換しました。

青木さんはジャーナリスト、私は在野の戦史・紛争史研究家ということで、同じテーマを扱っても、光を当てる角度や重点配分のバランスは当然異なります。青木さんの新書をPDFで一足先に読ませていただきましたが、部分の解釈や重要度の認識には多少の差はあれど、私の本と相互補完的に読むのに最適な内容だと思いました。

青木さんは、日本会議に関わるさまざまな立場の人(同国会議員懇談会の議員も含む)に取材され、特定の狭い人脈に偏ることなくバランスよく全体をカバーされています。特定の狭い人脈の人間とだけ会い、その狭い人脈が全体を支配している等の、ある種陰謀論的なストーリーに囚われる陥穽には落ちていません。

青木さんとの対談でも述べましたが、私の関心は日本会議という組織そのものよりも、それが引き起こす政治的・社会的影響の方に強く向いています。もう一つ、これも対談で述べたことですが、私の言う「戦前回帰」とは、社会を規定する様々な価値観や認識、例えば国家と国民の関係や人権の重さ・軽さ、国民の自由を制限する理由付けなどの核心的部分が「戦前のそれに戻る現象」であり、1から100まで何もかも戦前と同じという皮相的な主張ではありません。

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7月15日に発売される私の『日本会議 戦前回帰への情念』の見本は、既に私の手元に届いていますが、本の目次が、アマゾンの商品説明に追加されています。帯の推薦文は、内田樹さんと島薗進さんに書いていただきました。まずは冒頭の「『花燃ゆ』と日本会議の副会長」の話を、ぜひ書店で読んでみてください。

『日本会議 戦前回帰への情念』


それから、いつも寄稿している雑誌『歴史群像』(学研)も最新号(8月号)が発売されました。今回の私の担当記事は「ロシア内戦」で、1917年のロシア革命に始まる赤軍対白軍の国内戦が、連合国によるロシア干渉戦争(日本軍のシベリア出兵も含む)へと至る多層構造の複雑な戦いをわかりやすく解説しています。GMT社の『レッズ!』など、ロシア内戦のシミュレーション・ゲームをプレイする際の参考にもしていただければ幸いです。

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さて、6月26日の日曜日、友人二人が家に来られ、久々に自宅で「隠(なばり)ゲームクラブ」を開催しました。プレイしたゲームは、ポーランド製のボードゲーム『コレイカ(行列)』と、GMT社のシミュレーション・ゲーム『スペイン内戦』の二つでした。

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一個目の『コレイカ』は、前に紹介したポーランドの社会派ゲームで、友人の一人がロシア語に堪能なソ連帰りということで、ロシア語版コンポーネントで対戦しました。

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日用品店で買えるはずの、トイレットペーパーが品薄で困ります。

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ボードゲーム『コレイカ』は、旧東側社会を舞台に、プレイヤーの分身をお店の前で行列に並ばせて、衣料品や食料品、電化製品などの品々を手に入れる内容ですが、商品の内容も旧ソ連感満点です。

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食料品店の前には長蛇の列ができていますが、商品の配送車が来ない。

二個目は、先日バルセロナで会ったスペイン人デザイナー、ハビエル・ロメロ氏の手になるGMT社の『スペイン内戦』。これは発売日未定ですが、シックス・アングルズ別冊として日本版を刊行する予定の作品です。軍事面だけでなく、共和国軍側の党派的・地域的な不協和音など、同内戦特有の複雑な様相を、プレイすることで俯瞰できる秀作だと再認識しました。

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今週末は、参議院議員選挙の投票日です。今回の選挙は、結果次第では憲法の変更に道が開かれるという、戦後初めての重要性を持つ総選挙です。言い換えれば、今を生きる我々だけでなく、あとの世代の生活にも大きな影響を及ぼすかもしれない、日本の近現代史の重要な分岐点です。

投票先の候補者や政党は自由ですが、自分のためだけでなく、あとの世代のためにも、投票には行くようにしましょう。


 
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2016年6月12日 [その他(戦史研究関係)]

今日は告知を2つ。まず、前回の記事でも紹介しました雑誌『kotoba』2016年夏号(集英社)に、宗教学者の島薗進さんと私の対談記事(6ページ)が掲載されています。

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タイトルは『「日本会議」と宗教ナショナリズム』で、日本会議と安倍政権の諸政策との関連や、日本会議の主張の歴史的背景についての意見を述べさせていただきました。

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島薗進さんと私の対談記事の一部が、以下の公式サイトで読めます。
http://bit.ly/1stNOtY

7月に出る私の新書『日本会議 戦前回帰への情念』と既に発売中の島薗さん・中島岳志さんの新書『愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか』(共に集英社)も合わせて読んでいただければ、より内容が伝わるかと思います。

この対談記事に続き、樋口陽一さん・小林節さんの対談も掲載されています。二つの記事で「天皇機関説事件が立憲主義を破壊した」という同じ論点に触れていますが、天皇機関説排撃の「暴論」がなぜ勝利できたのか、という分析が、今こそ必要でしょう。

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二番目ですが、先月6日からスペイン・ポルトガル旅行に出ていたため、同日に発売された『歴史群像』誌の担当記事「クリミア併合」を告知するのを忘れていました。

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2014年2月〜3月にプーチンのロシアが実行した「無血の電撃戦」を、政治と軍事の両面から解析。クリミアの戦略的重要性も過去の戦史と絡めて概説しています。

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今月は、単行本・新書・文庫本のゲラチェックの傍ら、ゲーム関係の仕事も少しやっています。米国MMP社から出版予定の『The Last Stand』(モスクワ攻防戦)英語版と、同じく米国ConsimPress社から出版予定の『Bear's Claw』(ベアズ・クロウ)英語版のグラフィックです。発売日など、具体的な進展があり次第、改めて告知します。


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2016年5月24日 [その他(雑感・私生活など)]

今日も告知から。集英社新書より、7月15日に拙著『日本会議 戦前回帰への情念』が発売される予定です。既にアマゾンなどの書店では予約の受付が始まっていて、一時は「本全体で60位」になっていました。

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山崎雅弘『日本会議 戦前回帰への情念』(Amazon)

また、同じ集英社から6月6日に発売される雑誌『kotoba』でも、島薗進さん(宗教学の大家)と私の対談記事6ページが掲載される予定です。記事タイトルは『「日本会議」と宗教ナショナリズム』です。

7月中旬にはダイヤモンド社より、ソフトカバー単行本『5つの戦争から読み解く日本近現代史』も刊行されます。この本は、明治の岩倉使節団から現在にいたるまでの日本の近現代史を、主要な戦争とその前後の政治的潮流を軸にわかりやすく解説したものです。

さらに、6月から7月のどこかには、晶文社さんより、内田樹さんが中心となったアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(テーマは「中高生向け」)も発売される予定です。内田さんや想田和弘さん、白井聡さん、小田嶋隆さんらと並び、私も一本寄稿しています。

そして、8月7日には、2001年に学研M文庫から発売され、累計7万部のベストセラーになった拙著『中東戦争全史』の「増補版」が、朝日文庫より出版される予定です。

オリジナルの九章に加えて、2001年の「9.11」から現在までの出来事を扱った二章を書き下ろしたもので、ビンラディンとパレスチナ問題、イスラエルが建設を強行した「分離壁」、イランの核開発を妨害するためにイスラエルが行ったとされるサイバー攻撃、アラブの春とシリア内戦、そして「イスラム国」の出現とパレスチナ問題の関係(「イスラム国」はイスラエルだけでなく、パレスチナ側のファタハとハマスも敵視している)などを書き足しています。

ちなみに、7月頭に出る『歴史群像』誌には、担当記事「ロシア内戦」が掲載されます。

以上のように、6月から8月にかけて、単行本一冊と新書一冊、文庫本一冊、共著のアンソロジー本一冊、寄稿とインタビューが掲載される雑誌二冊が相次いで出版される予定です。どれもテーマ的にはバラバラに見えますが、実はすべて根底で繋がっていると私は理解しています。関心のある方は、ぜひご期待ください。





さて、5月の6日から18日まで、スペインとポルトガルに旅行していました。バルセロナに近いところに住む、スペイン人のシミュレーション・ゲーム・デザイナー、ハビエル・ロメロ氏と昨年からフェイスブックでやりとりしており、行くなら5月がお薦めだということだったので、執筆の仕事が一段落するであろう5月に行こうと決めていました。

そして、具体的な旅行日程は、サッカーの強豪・FCバルセロナの本拠地カンプ・ノウ(カムノウ)での最終戦「バルサ対エスパニョール」のチケットを、公式サイトで買ったところから決めていきました。試合日は5月8日だったので、その前後にバルセロナに滞在し、それからマドリードへ移動する形で、日程を埋めていきました。

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FCバルセロナの試合は、コーナーに近い前から4列目の席で観ました。ピッチと一階席は地下に掘られた高さにあり、メッシとスアレス、ネイマールとラフィーニャが得点を決めて大勝しましたが、当代最高とも評されるMSNトリデンテ(メッシとスアレス、ネイマール)がすぐ目の前でプレーする姿に興奮しました。

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試合当日の昼には、バルセロナ市内でハビエル・ロメロ氏と会い、ちょっとしたインタビューを行いました。インタビューは、日本語版はシックス・アングルズ別冊第11号『スペイン内戦』(現在ライセンス交渉の最終段階を行っているところ)の本誌に、英語版はGMT社の機関誌『C3i』誌に、それぞれ掲載される予定です。

ちなみに、別冊第11号『スペイン内戦』はGMT社の『The Spanish Civil War』の日本語ライセンス版で、デザイナーはロメロ氏です。

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バルセロナでは、アントニ・ガウディの建築物をいろいろ見学しました。カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル邸なども興味深い建物でしたが、特に印象的だったのは有名なサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)でした。

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有名な観光地は、行ってみるとガッカリということも多いですが、ここは逆でした。建設経緯や構造の予習をしていきましたが、想像を軽く10倍は超える感動を味わいました。本当にすごいところです。中に入って見上げた瞬間から、頭の中で音楽が聴こえている気がしました。石造の建造物なのに、森の中にいるような抱擁力を感じました。

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その後、マドリードではバルをはしごしたり(イベリコ豚の生ハムのサンドイッチは安くて美味しいので、毎日どこかで食べました)、フラメンコを観たり、大きな美術館(プラド、ティッセン・ボルネミッサ、ソフィア)で名画を堪能したりしました。そして、鉄道で40分くらいの場所にあるトレドにも行き、スペイン内戦で激戦地となった「アルカサール」(戦後に再建)も見学しました。

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それから、ポルトガルへと移動し、リスボンとシントラ、そして「ユーラシア大陸最西端」のロカ岬などを見て回りました。行くまでは、ポルトガルはスペインの影に隠れた感じで、あまりはっきりしたイメージを持っていなかったのですが、町も人も落ち着いた雰囲気で、地下鉄などの公共交通機関の治安もスペインより安全な感じで、ゆっくり過ごせるところでした。

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最終日、ホテルからリスボンの空港まで地下鉄で移動しました(けっこう近い)が、駅でトランクを持って階段を降りようとしたら、見ず知らずのおばちゃんが、手振りで「あっちにエレベーターがあるわよ」と親切に教えてくれました。そんな、ほっこりした気分を胸に、ポルトガルを後にしました。

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今回も、あちこちで面白いもの、驚くようなものをたくさん見聞きして、たっぷり充電してきました。今後の仕事にも、いろいろな形で活かせたらと思っています。




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2016年4月19日 [その他(雑感・私生活など)]

今日はまず告知をひとつ。神奈川新聞の連載企画記事をまとめた単行本の第二弾『時代の正体2』(現代思潮新社)の見本が手元に届きました。

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神社の改憲署名に関連する私のインタビュー記事(2P)も再録されていますが、他にも今読んでおくべき深い論考が満載です。これぞジャーナリズム、という緊張感のある内容です。もう書店でも発売されているはずです。


最近は仕事が忙しくて、ゲームをプレイする時間がなかなか取れませんが、今週末は久々にできそうです。先日、超ひさしぶりに、カッターでユニットを切断しました。

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また、仕事の息抜きでebayオークションを見て、つい購入してしまったゲームが、いくつか手元に届きました。

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まず、ポーランド製のボードゲーム『行列(コレイカ)』。共産主義体制下ポーランドの商品不足と買い物の苦労を題材にしたゲームです。と書くと、軽いおふざけのようなブラックジョーク的な印象がありますが、ルールブックには当時の経済状況を真面目に解説した記事(シミュレーション・ゲーム的に言えばヒストリカル・ノート)も収録されています。東欧の社会史の一面を、遊びながら理解できるツールでもあります。

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ポーランド版には日本語を含む各国語のルールが同梱されていますが、日本語の出来がかなり良くて、カードに貼る対訳シールも完備(ただしプレイに必要なカードのみで、商品カード等は未訳)されています。いろんな意味で、プレイするのが楽しみな作品です。

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海外のあるネット記事では「このゲームのロシア語版がロシアで販売禁止になった」と報じられ、私もそれを信じてフェイスブック等で紹介したのですが、FBフレンドのロシア人ゲーマーから「そんな事実はないよ、今でもロシアのゲームショップで売られている。値段が高いなどの理由で売れていないだけ」だという情報を得て、教えてくれたリンク先を見ると、確かに売っていました。ロシア語版のタイトルは『オチェレディ(意味は同じく行列)』で、このロシア人フレンドに一個買ってもらいました。届くのが楽しみです。

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ちなみに、旧ソ連の国からebayで本などを買うと、本当にこういう包装(茶色い紙で包んで麻ひもで十字に縛る)でやってきます。


もう一つ、こちらはソ連崩壊前の1988年に米国アバロンヒル社から発売されたボードゲーム『クレムリン』。

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発売時に買い逃していましたが、ようやく初版の「ゴルバチョフボックス仕様」を手に入れました。ソ連政府内の権力闘争がテーマ。

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左はソ連時代に使われていたゴルバチョフ書記長の公式ポスター。けっこう上質な分厚い紙に、高精細で綺麗に印刷されています。

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クレムリン』に登場するソ連政府高官のカードはフィクションですが、ロシア革命直後のボリシェヴィキ政権時代を扱ったヒストリカル・バリアント『レボリューション(革命)』も後に発売されました(黄色い枠のカード)。レーニン、トロツキー、スターリン、ジェルジンスキーなど著名人による仁義なき戦いが繰り広げられます。

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ただし、プレイ経験者によると、『レボリューション』の方はプレイバランスがあまり良くなく(チェーカーの粛清効果が強すぎるのと、年功序列というオリジナル版の特徴的ルールがうまく機能しないなど)、ゲームとしての完成度はオリジナル版の方が高いそうです。こちらも、いずれプレイしてみたい品です。



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2016年3月7日 [その他(戦史研究関係)]

今日は告知が二つ。まず、『歴史群像』(学研)2016年4月号が発売されました。

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今回の私の担当記事は、モノクロ12頁「シンガポールの第二次大戦」とカラー2頁「シンガポール戦跡紀行」の二本立て。シンガポールの戦略的重要性と日本軍の侵攻・占領、そして日本統治下の実情などを、現地取材を含めた「事実」に基づき解説しています。

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次に、集英社のネット媒体『イミダス』への寄稿が公開されました。

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「戦争と平和のリアル」というリレーコラムの第7回で、記事タイトルは『日本を考える 戦争を正当化する「論理」』です。

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アーサー・ポンソンビーが『戦時の嘘』(1928年)で挙げた「戦争正当化の10の論理」と、戦前戦中や現在の日本に氾濫する言説との類似点などに目を向けています。戦争と平和に関する、諸々の問題を考える材料の一つとして、参考にしていただければ幸いです。



【おまけ】

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昨日食べた、越前かにめし(商品名)。残っていた大葉を適当にちぎって載せ、しょうゆを少し垂らして美味しくいただきました。カニの身が越前産であるか否かは、商品名との整合性を別にすれば、大した問題ではありません。

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大葉は、海の幸を引き立てる万能選手だと思います。

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2016年2月21日 [その他(ウォーゲーム関係)]

久々の更新です。先週火曜日(2月16日)から木曜日(18日)まで、二泊三日で東京/横浜へ行ってきました。仕事の打ち合わせと面会が計9件あり、仕事以外の友人とは会えずじまいでしたが、フェルメールと17世紀オランダ絵画の展覧会(六本木ヒルズ)は隙間の時間に挟んで観ました。会場に年配の鑑賞客が多くて驚きました。

この中日の2月17日付の神奈川新聞さんに、神社本庁の主導で全国の神社で進められている「改憲賛成署名運動」についての私のインタビューが掲載されました。同紙は、2月16日〜19日(今日)までの4回シリーズで「日本会議を追う」という記事を掲載していました。

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それから、シックス・アングルズ第11号『モスクワ攻防戦』と、別冊第8号『東方への突撃』、別冊第9号『独ソ戦コレクション-2: 突撃レニングラード&スターリングラード』、別冊第10号『パンツァークリーク』が、完売となりました。

中国のいくつかの小売店さんから、まとまった注文があり、もともと残部僅少になっていたタイトルが一気に大陸へ飛んでいきました。残りのタイトルは、まだ一定数ありますが、動き始めると速いかもしれません。興味のあるゲームがある方は、早めの入手をお薦めします。

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2016年1月7日 [その他(戦史研究関係)]

2016年がスタートしました。今年もよろしくお願いいたします。年の前半は、既に確定している本三冊の執筆をメインに、『歴史群像』誌の担当記事、そしてイレギュラーの仕事をいくつか進めていく予定です。

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昨日発売の『歴史群像』(学研)誌2016年2月号に、私の担当記事「張鼓峰事件」が掲載されています。翌年のノモンハン事件の前哨戦として語られることが多い戦いですが、国境紛争や領土問題の独立したケーススタディとしても興味深い題材です。

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翌年のノモンハン事件や、その後の太平洋戦争で露呈する日本軍の問題点、例えば人命軽視と客観的情報の軽視(主観的判断への過度な傾倒)、兵站や火力などの合理的要素の軽視(精神主義の過度な信奉)、大勢の犠牲を出しても指導部は誰も責任をとらない無責任体質等は、全て張鼓峰事件でも表れていました。

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国境紛争や領土紛争は、境界線に関する認識の不一致が原因となりますが、張鼓峰事件発生当時の政府や陸軍上層部は、外交による解決という理性的な方針で対処しようとしました。しかし現地部隊の指揮官が「武力行使を禁じる天皇の命令」を無視して独断で戦闘を始めたことで、紛糾は本格的な軍事衝突に発展しました。

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名前だけは知っているという人も多いかと思いますが、この機会に張鼓峰事件について、および日本が将来また領土紛争の当事国となった場合の対処法について、考えるきっかけとなれば幸いです。

ちなみに、『歴史群像』誌の次号では、太平洋戦争期のシンガポール攻略戦に関する戦史研究記事一本と、カラーページのシンガポール戦跡探訪記を寄稿する予定です。先日の旅行で撮ってきた写真と共に、シンガボールの戦跡や博物館の現況を紹介します。関心のある方は、ぜひお楽しみに。

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