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2008年8月26日 [その他(テレビ番組紹介)]

北京オリンピックが閉幕して、夜中の休憩時になんとなく見る番組が無くなって少し寂しくなりましたが、昨晩(8月25日)放映されたNHKスペシャル「熱投 413球 女子ソフト・金メダルへの軌跡」は、非常に素晴らしいドキュメンタリー番組でした。

nhkspecial.jpg

(画像はNHKホームページより)

オリンピックの女子ソフトボールの試合は、準決勝と決勝だけリアルタイムで見ましたが、番組ではそれらの試合を「日本チームの選手側の視点」から、過剰な演出を排して淡々と振り返っていました。アメリカチームのエース投手のフォームを注意深く観察して「投球のクセ」を掴み、投球と同時に「上!」とか「下!」と選手が叫んでいたというのは、試合を見ていた時には全く気づきませんでしたが、さらに興味深かったのは日本チームのエースである上野投手とチームメイトの、試合中の「気持ちの揺らぎ」を丁寧に描いていたことでした。相手チームの4番と真っ向勝負したいという欲求と、チームの勝利を優先する心理の葛藤が、観ている方にも伝わってきて、繰り返しニュース等で見たはずの、最後のバッターを打ち取る瞬間の映像が、今までとは全く違った風に見えました。たった一週間ほど前の出来事ですが、あれも立派な「歴史の瞬間」だったのですね。

この番組に限らず、NHKは本当に良い番組を作ってくれていると思います。私は五輪期間中、野球など民放地上波でしか放送しない番組を除いて、可能な限りNHKの中継で観るようにしていました。その理由は、民放地上波は場当たり的な視聴率を取るためか、底の浅い過剰な演出が逆に興ざめとなって、競技そのものの「素材としての良さ」が感じられないからです。香料などの化学調味料で安易に作る「味」ではなく、肉や魚、野菜などの「素材の味」を活かした番組を真摯に作っているのは、地上波ではNHKだけのような気がします。

おそらく、近いうちに再放送されると思いますので、興味のある方はぜひご覧になってください。
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コメント 2

つくだ

こんにちは。NHKの番組は私も見てました。感動しましたよ~。サッカーも野球も、女子は立派に活躍しましたが、男子はプロなのに不甲斐ない結果で残念でした。。。。
by つくだ (2008-08-27 19:09) 

Mas-Yamazaki

つくださま: コメントありがとうございます。女子サッカーも惜しかったですね(ミーティングなどで選手を「笑わせて」リラックスさせるという監督の方針が良かったのでしょうか)。野球については、書きたいことは山ほどありますが、負けたチームに石を投げるようなことはなるべく書かない方がよいかと思い、記事本編では敢えて触れないつもりでした。…しかし、8月25日の帰国会見の全文を以下のサイトで見て、黙っていられなくなりました。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/special/beijing/baseball/text/kaiken/200808250006-spnavi_2.html

>>――監督の考える一番の敗因は何ですか
>>星野監督 『敗軍の将、兵を語らず』と言いますし、一つ一つあそこがどうだったということは私の立場では言ってはいけない。その時々で選手にはきっちりと注意はしてますし、それをまた野球人生に生かしてくれればという思いです。

これは、どう読んでもおかしいですね。敗因を聞かれて「自分ではなく選手の責任」と言ってるようにしか読めません。「その時々で選手にはきっちりと注意はしてますし」というのは絵に描いたような責任転嫁のコメントです。選手の起用法や交代時機はもとより、監督がチームを精神的に団結させることに成功していたのかどうかというのが、ここで質問者が知りたい「敗因」だと思うのですが。

しかし、実際の試合結果を見ると、1位韓国に0勝2敗、2位キューバに0勝1敗、3位アメリカに0勝2敗と、上位3チームと5戦して5敗しているわけで、プロから選抜した選手だけに責任を負わせるには無理があります。しかも、強行出場の川崎(ソフトバンク)が疲労骨折、新井(阪神)も疲労骨折というのは、一般企業なら「主力社員の過労を放置した(管理能力の欠如)」として監督者責任を問われてもおかしくない状況です(本人の「出たい」という意向はこの場合無関係)。

これに比べると、上原(巨人)のコメントにある「日本も国際球(日本のプロ野球で使っているものとは重さや感触が異なる)の導入などに本気で取り組むべき。日本球界は韓国よりも(国際大会に対する意識が)遅れている」という危機感は、なぜ負けたかという「敗因」をきちんと認識しているなという印象を受けます。国際大会で勝つためには、何が必要か、今回の日本代表チームに欠けていたものは何か、日本の野球界は具体的にどういう対策を講じるべきかという論理的提言を、監督でも主将でもない、一代表選手の上原はきちんと行っています。

日本チームの代表監督というのは、厳密な意味での「公人」ではないので、政治家のような形での説明責任を一般人が問うのは筋違いかもしれません。しかし、自分の指揮した「日本国を代表しての決戦」が完全な大敗に終わった後で「ストライクゾーンが想定していたのと違って選手が戸惑った」「だから選手が可哀想」「日本選手は午前中の試合に慣れていない」「日本は決して弱くないが、たまたまこの期間だけ調子が悪かったと思っている」などの言い訳に終始し(つまり「自分の指揮が原因で負けたのではない」と)、説得力のある論理的な「敗因分析」は皆無で、川崎も新井も今季レギュラーシーズンは絶望、岩瀬(中日)とGG佐藤(西武)は精神的傷を負ったまま帰国、それなのに監督は「WBC監督就任にも乗り気」で、大手メディアは誰もそれを批判しないという展開に、かつての日本陸軍や海軍と似たような上層部の無責任体質を感じてしまったのは、私だけでしょうか。 …以上、ど素人の飲み屋談義ですいません(笑)。

男子野球と男子サッカーの敗因分析については、以下の記事もなかなか説得力があります。

日本の男はなぜ勝負に弱いのか
五輪野球・サッカーで考えた
山崎 元(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)2008年08月27日
http://diamond.jp/series/yamazaki/10044/

サッカー日本代表の「決定力不足」
原因は幼少から染みついた「形」への依存?
相沢光一(スポーツライター)2008年07月01日
http://diamond.jp/series/sports_opinion/10020/
by Mas-Yamazaki (2008-08-30 14:42) 

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