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2011年6月22日 [東方への突撃]

今日は(もうすぐ終わりですが)6月22日。今から70年前の1941年6月22日に、独ソ戦という巨大な戦争が開始されたわけですが、シックス・アングルズ別冊第8号は、開戦から1945年5月までの独ソ戦全体を扱う戦略級ゲーム『東方への突撃(シュトルム・ナッハ・オステン)』です。

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原版のコンポーネント。マップ・グラフィックの出来がお世辞にも良いとは言えない仕上がりですが、日本版ではもちろん、マップもユニットも全面的にグラフィックを刷新します。

キース・ポルター氏が主宰していた米国『ザ・ウォーゲーマー(The Wargamer)』誌の第19号付録として、1982年に出版されたこのゲームについては、日本ではほとんど紹介されたことがないため、知名度が高いとは言えません。ただ、内容的には比較的シンプルなゲームシステムでありながら、興味深いと思うゲーム上の処理が多々あることから、細部の不備を手直しした上で、日本版として出版する価値はあると判断しました。

ゲームの規模は、1ターン=1か月、1ユニットは軍団(ドイツ軍の大半、一部のルーマニア軍)/軍(ソ連軍の大半、ルーマニア軍、ハンガリー軍、イタリア軍)で、ドイツ軍の「軍」とソ連軍の「方面軍」が、それぞれ「大規模(ジャガーノート)ユニット」として用意されています。レニングラードとラドガ湖はマップに含まれますが、フィンランド軍のユニットは存在せず、1941年9月から1944年6月までの期間、ラドガ湖東西の特定領域にソ連軍ユニットは進入できないという形で、シンプルに処理されています。

ゲームシステムは、プレイしやすさを重視した簡潔な基本ゲームと、砲兵支援や要塞化などのルールを導入する上級ゲームの二種類に分かれており、それぞれ専用ユニットでプレイします。ゲームターンの手順は、天候判定フェイズと両軍のプレイヤーターンから成り、各ゲームターンは補充・増援、移動(作戦移動)、回復、戦闘の4フェイズで構成されています。各フェイズ内の構成は、基本ゲームと上級ゲームでは多少異なります。

このように、全体としては特に斬新なシステムというわけではなく、逆にオーソドックスな処理法と言えますが、細部に目を向けると「なるほど」と思えるような、デザイナーからのメッセージが伝わるルールがゲームに彩りを添えています。戦闘は、いわゆる「マスト・アタック」の形式で、攻撃側ユニットがいる地形によって攻撃義務を免除されたりします(大都市など)。

興味深いのは、戦闘結果表が「A(枢軸軍用)」と「B(ソ連軍用)」の2種類用意されており(基本ゲームの場合)、同比率でも戦闘結果に差異が生じるようになっています(天候により使用する戦闘結果表が入れ替わります)。また、上級ゲームではさらに「通常戦闘用」に加えて「オーバーラン用」の戦闘結果表が用意され、基本ゲームでは「高比率達成時の自動的勝利」という扱いだったオーバーランが、リスクを伴う機動攻撃として運用できる形式となっています。

現在、コンポーネントの制作とルールの翻訳および編集作業を並行して行っていますが、デザイナーのルイス(ルー)・コートニー氏からは、米国版の出版後に寄せられたゲーマーからの反響に基づいた修正点のリストが送られており、原版の問題箇所を是正した形で、シックス・アングルズ版を仕上げることができると思います。このゲームに関しても、制作の進展状況やより詳しいゲーム内容の紹介をこのブログで行っていきますので、興味のある方はぜひご期待ください。


【おまけ】

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山崎農園で成育中の作物。この黄色くて可愛いのは、落花生の花。私も初めて見ました。

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枝豆畑。一部で虫に喰われていますが、全体としては良好。

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手前はパセリ、奥はプンタレッラというイタリア生まれの野菜。少し苦いですがさっぱりしていてサラダに混ぜると美味しい。
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昨日の世界

今となっては夢のような贅沢。サイレントランニングを思い出しました。

福島のいわき市では250cpm(個人の方が測定)の中を
子供たちが無防備で登下校しているそうです(何も知らされずに)。
秋まで早めの夏休みってことで自宅待機させておけばいいのに。
10年後。。。どうなっているのだろう。

その一方で、永田町全体が茶番劇で必死なのが
刻一刻と近づく、米国のデフォルト。
10年後。。。どうなっているのだろう。
by 昨日の世界 (2011-06-27 22:55) 

Mas-Yamazaki

昨日の世界さま: コメントありがとうございます。恐ろしい現実ではありますが、福島とその周辺では既に廃業を余儀なくされた農家も多数おられますし、今後の展開次第では本当にこの国の中で、安心して農耕できる場所がほとんどなくなるという可能性も否定はできません。

それを考えると、本当に我々が大事に思うべきものは何か、社会を維持する上で優先すべきことは何か、おのずと答えは浮かんでくると思います。今ある場所で直面している難題さえ片づけば、また今まで通り、元通りの社会システムに戻せばいい、という風には、私はまったく思いません。

ところで、『サイレント・ランニング』という映画について、私は全く知りませんでしたが、ネットで内容を調べて興味が湧き、さっそく中古のDVDソフトを購入しました(新品では売っていないので)。この映画については、改めてブログの本文記事で書こうと思います。教えていただき、ありがとうございました。
by Mas-Yamazaki (2011-07-03 00:09) 

昨日の世界

山崎さん、こんにちは。

最近、書こうと思うと書けなかったのが回復してきた感じです。

昨晩のNHK特集でも放映されていましたが、関東の汚染は放置ですね。
あの放射能雲の動きは、以前クローズアップ現代で検証されていた
酸性雨による関東汚染シミュレーションとほぼ同じでした。

今後の展開は最悪を想定せざるを得ない状況のようです。
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四号炉再臨界(個人の方のサイト)
http://phnetwork.blogspot.com/

「四号炉 倒壊」でも検索。

本当は津波ではなかった!
http://news.livedoor.com/article/detail/5674090/

"Dimitar Ouzounov" the DEMETER spacecraft

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ある意味、3発目の原爆。
by 昨日の世界 (2011-07-05 02:20) 

Mas-Yamazaki

昨日の世界さま: コメントありがとうございます。福島第一の深刻な状況については、政府や電力会社の情報隠蔽や操作ももちろんありますが、そもそも政府や電力会社自身が把握していない「事実」や、最初から人間の手に負えないレベルの「事態」も多数あるようなので、今後は何が起こっても驚かない心構えが必要かもしれません。

ウォーゲーマーを含め、歴史に興味を持つ人はみな、長いスパンで目の前の事態を捉えておられると思いますが、肝心の政府や電力会社はどうでしょうね。責任ある地位の人が口にする「ただちに健康上の影響はない」「海へ放出しても海流で希釈されるから問題ない」等の言葉が、思考の深さ・浅さを物語っているようです。
by Mas-Yamazaki (2011-07-08 00:06) 

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