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2012年3月26日 [マザーランド]

シックス・アングルズ第14号『ベアズ・クロウ』の店頭発売が、昨日開始されました。プレオーダーの数は、件数ベースで144件、冊数ベースでは155冊でした。600冊作ったうち、約400冊を既に出荷しており、今回は予想より早く商品が動いています。ご購入いただいた皆様、どうもありがとうございました。興味がおありの方は、ぜひ店頭で手に取ってご覧下さい。

さて、昨日、東京からケン先生が我が家にお見えになり、シックス・アングルズ第9号『ウォー・フォー・ザ・マザーランド』の改訂第3版ルールと改訂版戦闘結果表のテストを兼ねて、バルバロッサ作戦シナリオの対戦を行いました。午前中は地元の自治会に出席する必要があったため、午後からの対戦となり、1941年6月から8月Iまでの計5ターンしか進みませんでしたが、改訂第3版ルールと改訂版戦闘結果表は、どちらも上手く機能しているように感じられ、久しぶりのマザーランドを楽しめました。

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第3版ルールにおける変更箇所は、以下の通りです。

1. ゲームの手順変更。4〜6(※)の順序を入れ替え。
    1. 両軍補給フェイズ
    2. 枢軸軍移動フェイズ
    3. 枢軸軍戦闘フェイズ
    4. ソ連軍移動フェイズ(※)
    5. ドイツ軍機械化移動フェイズ(※)
    6. ソ連軍戦闘フェイズ(※)
    7. 管理フェイズ

2. 枢軸軍プレイヤーは、各ドイツ軍機械化移動フェイズに1個のみ、補給ユニットを選んでフルに移動させられる。

3. ユニットのZOCは、大河ヘクスサイドを越えない。また、隣接する大都市ヘクスに対しても、ユニットのZOCは及ばない。

4. 補給切れ状態のユニットも、通常のユニットと同様、ステップロスのペナルティ付きで敵ZOCを通って退却できる。

5. 移動フェイズ開始時に、敵ZOCにいるユニットでも、5.24項で認められた最低1ヘクスの移動(敵ZOCからの離脱も含む)を行える。

6. 枢軸軍のユニットは、経済資産ユニットまたはそれを含むソ連軍のスタックに対して、オーバーランを行うことができない。

7. オーバーランの実行ユニットと目標ユニットに対して、『モスクワ攻防戦』および『ベアズ・クロウ』と同様の、退却ヘクスの制限を適用。

8. あるターンの管理フェイズ開始時に、戦力減少状態の戦力チットを持つソ連軍の軍規模ユニット(兵科や種別は問わない)が、3個の工場ユニットと同じヘクスでスタックしているなら、ソ連軍プレイヤーはその戦力チットを「完全戦力状態」に戻すか、または新たな戦力チットを引き直して「完全戦力状態」でそのユニットに置くかの、どちらかを行える。

9. 降雪ターンの修正を変更。枢軸軍の攻撃/オーバーランに対しては、最初の冬に行う場合は左に2列コラムシフトした上、サイの目から2を引いて解決。二番目と三番目の冬については、左に1列コラムシフトした上、サイの目から1を引いて解決。ソ連軍が行う攻撃やオーバーランについては、降雪ターンでも修正なし。

10. 攻勢支援群の効果を「サイの目プラス3」から「サイの目マイナス3」に変更。

11. 攻城砲の効果を変更。攻城砲ユニットが、大都市または要塞に対する枢軸軍の攻撃に「直接参加」しているなら、戦力比を右に2列コラムシフトした上、サイの目から2を引いて解決。

12. 戦闘結果表を『モスクワ攻防戦』および『ベアズ・クロウ』と似たタイプに差し替え。戦闘は6面体、オーバーランは10面体サイコロで解決。0より小さいマイナスの欄を追加。

13. ソ連軍の復帰待ちユニットの早期回復。1942年3月・4月ターンとそれ以降の泥濘ターンの、ソ連軍移動フェイズの開始時において、ソ連軍プレイヤーは、その時点で復帰待ちとなっている(既に全滅した)各科統合軍ユニット(復帰ターンが決まっているものの、まだそのターンに到達していないユニット)の全てを、増援として地図上に登場させることができる。親衛軍、打撃軍、戦車軍は、この方式では復帰できない。

14. ソ連軍プレイヤーは、管理フェイズにおいて、補給下ないし補給不足の状態にある軍ユニットを、狙撃兵軍団2個に分割できる。

15. キャンペーン・シナリオでのソ連降伏の判定を変更。判定には10面体サイコロを使用。出た目が0ならば、ソ連邦はドイツに降伏したものと見なされ、枢軸軍の決定的勝利としてゲームは終了。1か2ならば戦意喪失。判定の瞬間にレニングラードとセヴァストポリがドイツ軍の支配下にあるなら、それぞれサイの目マイナス1修正(累積)。

16. 枢軸軍プレイヤーは、1941年6月ターンから9月/10月ターンまで(第1〜第7ターン)の間、補給ユニットの消費(9.26項)を行えない。

以上のような形となりますが、手順の変更と「機械化移動フェイズにおける補給ユニット1個の移動資格」、敵ZOCにいるソ連軍ユニットに対する「最低1ヘクスの移動資格(ZOC to ZOCの直接進入でない限り離脱も可)」の3つは、かなり効果の高い変更であるように感じました。

1の手順変更は、ソ連軍の移動を戦闘より先にしたことで、ソ連軍プレイヤーの攻撃をより効果的なものにする試みですが、それと同時に「ソ連軍の移動」と「ソ連軍の戦闘」の間に「ドイツ軍の機械化移動」を挟むことで、浸透移動で突進したドイツ軍の戦闘団が、ソ連軍戦闘フェイズの反撃で返り討ちに合うリスクも含ませることができたのでは、と思います。

5の修正(足の遅いソ連軍狙撃兵の敵ZOCからの離脱許可)により、ソ連軍プレイヤーは第1ターンから考えること・やることが増え、2の修正はソ連軍プレイヤーには「敵が機械化移動でどこまで突進してくるかを見切る悩み」を、枢軸軍プレイヤーには「次のターンで北方・中央・南方のどちらへの突進に重点を置くかという悩み」を提供するものとなっています。

また、3と8の修正により、包囲されたレニングラードの籠城部隊は原版よりも高い回復力を持つようになりました。戦力チットの回復に必要な軍需工場3つを持つ大都市は、モスクワとレニングラードですが、消耗戦でそのうちの1つでも失われれば、この特典も得られなくなります。

9の降雪ターンの修正変更は、原版の問題点として指摘されていた「冬季戦でドイツ軍の突進力が弱くならない」ことへの対処です。また、ソ連軍の修正を廃止し、冬季攻勢を思う存分に行えるようにしました。

13の「全滅ユニットの復帰前倒し」の効果については、今回はまだ検証できませんでしたが、第5ターン終了時の両軍ユニットと使用チットの記録を全てとりましたので、次回はこの続き(第6ターン開始時)からプレイを再開します。

1942年以降のソ連軍の弱体化も、原版の問題点として指摘されていましたが、この修正を加えたことにより、枢軸軍は1942年夏季攻勢に備えて1941年は可能な限り前進しておく必要があり、また最初の冬のソ連軍冬季攻勢に遭遇しても、可能な限り前線を下げずに、奥地で戦線を死守せざるを得なくなります。損害回避の為に退却すればするほど、1942年春に復帰するソ連軍全滅ユニットの登場地点は西となり、1942年の夏季攻勢の開始線は押し下げられてしまいます。

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これらの修正を全て盛り込んだ第3版(テスト用)ルールのPDFと新版戦闘結果表は、近日中にホームページで公開するつもりです。今回の抜本的改定で、『マザーランド』はより面白いゲームに生まれ変わると信じていますが、興味のある方はぜひ改訂第3版(テスト用)ルールと新版戦闘結果表でプレイして、結果をフィードバックしていただければと思います。

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コメント 3

堀場

おお、これはちょっと楽しみです!
改訂ルールを導入して、ぜひプレイしてみたいですね。

元ルールでも私は面白かったのですが、この改訂で両軍ともより悩ましくなっている感じがします。

長丁場のゲームですからなかなか最後までは辿りつけないかもしれませんが、中盤くらいまでは進めてみたいところです。
by 堀場 (2012-03-26 21:37) 

マザーランド愛好家

改訂第3版ルールがいよいよ公開ですか!   楽しみにしております。続きのテストプレイ報告もぜひやってください。
by マザーランド愛好家 (2012-03-27 20:18) 

Mas-Yamazaki

堀場さま、マザーランド愛好家さま: コメントありがとうございます。この改訂第3版ルールは、デザイナーとしてかなり気に入っています。ゲームバランスの調整については、まだ判断できませんが、多少色褪せた旧作を新鮮で魅力的なゲームに生まれ変わらせることができたのでは、と思います。本日の記事で公開していますので、ぜひ一度、試してみてください。
by Mas-Yamazaki (2012-04-02 23:36) 

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