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2011年6月6日 [その他(ウォーゲーム関係)]

昨日の午後、石田さんが家に来られたので、以前から約束していた、アバロンヒル社の傑作ゲームスコードリーダーSquad Leader、邦題は「戦闘指揮官」)』の対戦を行いました。

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箱4つ。左上は私の初代、右上は2代目、左下はコレクションで買った「空が紫色(1977年に初回出荷された2500個の仕様、上のサインは1996年のオリジンズ会場でジョン・ヒル氏に書いていただいたもの)」で、右下は石田さんが持って来られた箱。「空がオレンジ色」は同じですが、よく見ると細部に違いが(下の写真)。こういうバージョン違いが存在することを、今まで全く知りませんでした。

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午後2時頃からスタートし、まずはユニットの少ないシナリオということで、シナリオ7「ブーフホルツ駅」。序盤は米軍の方が優勢で、私のドイツ軍は第2ターンまでに3個分隊を失い、苦戦を覚悟しましたが、第3ターンに戦況が一変! 流れを変えたのは、突撃工兵分隊と歩兵分隊を率いて左に迂回した、10-2の指揮官でした。

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まず、迎え撃つため建物に前進してきた米軍の1個小隊(1個指揮官と3個分隊)を射撃、一撃でKIA! 同じ頃、右翼の9-2指揮官の分隊も、米軍1個小隊をKIAとし、米軍は一挙に7ユニットを失いました。その後、10-2指揮官は突撃工兵と軽機関銃で、走行中のジープを射撃、またしても一発KIA! まさに騎士十字章ものの活躍でした。

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第4ターンに米軍の損害が10個に達したため、いったん終了し、休憩を挟んでシナリオ3「スターリングラード市街戦」。今回は、ソ連軍の火力に圧倒されて(特にシナリオ1サイドの領域)、私のドイツ軍が劣勢の状況で時間切れとなりましたが、なかなか楽しい時間でした。

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以前にも何度かいろいろな場所で書きましたが、この『スコードリーダー』は、私が中学1年の時に購入した最初のウォーゲームです。そして、最後にこれを仲間とプレイしたのは、15歳の時なので、今から28年前(もうじき29年ですが)。実に四半世紀以上のブランクがあったわけですが、始めてみると自分でも感心するほど、昔の感覚をよく覚えていて(一部のルールで細部の規定を誤解していたことが判明しましたが)あらためて良くできたゲームだと敬服しました。

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プレイ後、石田さんと夕食を一緒に食べながら、『スコードリーダー』の研究部会を立ち上げて、ミニシナリオの自作と公開などもやりましょうという話になりました。シックス・アングルズ第14号『ベアズ・クロウ』の号に、ブーフホルツ駅と同様の軽いシナリオ(マップボード2枚、原則としてAFVは無し)を、掲載できれば、と考えています。

なお、ここで紹介していないものも含め、昨日撮影した『スコードリーダー』関連の写真を、以下で公開しています。

SQUAD LEADER Retrospective

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2011年4月2日 [その他(ウォーゲーム関係)]

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エクスキャリバー社版『バーバリアン、キングダム&エンパイア』 のマップ制作作業は、ほぼ完了しました。この週末は、『ウエストウォール』の駒シートの校正と入稿作業を行う予定です。

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週の中頃、突然WINDOWS2000のマシンが壊れて再起不能になり、ネット接続も一時断線状態となっていましたが、予備機として待機していたMacのG4マシン(ミラード・ドライブ・ドア)を急遽設置して、ネット環境の再構築を行いました。ただ、なんとかメールの送受信はできるようになったものの、過去にやりとりしたメールの内容や、相手先のアドレスは、一部を除いて参照できなくなってしまいましたので、このブログをご覧の知人の方々は、一度メールを送っていただければ幸いです(お手間をとらせてしまい申し訳ありません)。

ちなみに、『ウエストウォール』と『ベアズ・クロウ』の、既にいただいているプレオーダーのリストは、バックアップをとっていましたので無事でした。

来週前半は、今年一度目の関東出張ですが、楽しみにしていた横浜美術館での「プーシキン美術館展」が中止になってガッカリ。公式サイトで確認したところ、ロシア側が「現時点では日本へ作品を貸し出すことができないという判断」をしたとのこと。こんな時だからこそ、貸してくれよロシア人!! 国立新美術館のシュルレアリスムと、Bunkamuraのフェルメールは、無事に終了まで開催していただきたい。
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2011年3月28日 [その他(ウォーゲーム関係)]

今週は、原稿執筆とゲーム開発関連の仕事は一休みして、エクスキャリバー・ゲームズから出版(販売はデシジョン・ゲームズ)予定の、『バーバリアン、キングダム&エンパイア』 というゲームのマップ制作(アートワーク)と、妻の作品カタログ制作(DTPのデータ作成)の作業に取り組む予定です。前者は、イカルス・ゲームズというメーカーから1983年に出版されたエリア式のゲーム(これを知っている、という人がおられたら、相当なマニアだと思います)で、マップにはヨーロッパ全域と北アフリカが含まれています。

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上は、原版のゲームマップ。新版では美的見地と実用性の両方での向上を目指しています。

このエクスキャリバー・ゲームズという会社は、大昔に小型ゲームをいくつか出版していたブランドですが、現在はロバート・モスィマンという代表の下、旧SPI社の版権をいくつか(デシジョン社から買収して)取得し、デシジョン社の販売ルートを間借りする形で、リニューアル版の出版を予定しています。

http://shop.decisiongames.com/SearchResults.asp?Cat=50
とりあえず、デシジョン・ゲームズの公式サイトにある「次の1年の出版予定」というリスト(上のリンクを参照)に、エクスキャリバー社のブランドで出版予定の旧SPI社タイトルが4つ(『ザ・コンカラーズ』、『ア・マイティ・フォートレス』、『エンシェント・コンケスト』、『バトル・フォー・スターリングラード』)、挙げられています(本当に1年以内に全て発売されるかどうかは、保証の限りではありません)。各タイトルの文字をリンクすると、個別のゲームのページに飛べます。

ちなみに、この4ゲームのマップと 『バトル・フォー・スターリングラード』 のカウンターは、私がアートワークを担当しました。2006年11月12日の記事で、見本画像と、当時発生した「ちょっとした騒動」について書いていますので、興味のある方はご覧ください。もう、あれから5年も経過したんですね。時が経つのが早いのか、それとも私とモスィマン氏の時間に対する感覚に差があるのか…。



ところで、最近はネットのニュースサイトやツイッターの情報でも、原子力発電所の問題ばかりが目に入ってしまいますが、私の感知できた範囲の情報で、政府や電力会社の事態への対処法を見ているうち、内田樹氏が『新潮45』という雑誌の2009年5月号で書かれていた記事を思い出しました。

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言葉なき政治の貧困」と題された巻頭記事の中で、内田氏は日本の政治家や国民の政治的センスを分析・考察されており、特徴の一つとして「最適解マインド」という概念を挙げられていました。これは、受験生の試験と同様、外部から出された問題に対して「最適の解」を解く、つまりあらかじめ出題者によって用意された「正解」を提示することに価値判断の重きを置く思考形態のことで、政治にもマスメディアにも、そして国民の間にも、広く蔓延している「風土病」のような事象であると指摘されています。

確かに、さまざまな分野で「なんとか検定」みたいな問題集と認定団体が作られ、それなりに人気を博している状況を見ると、現代の日本人はそういう「受身の最適解マインド」が好きな思考形態なのかな、という気がします。

そして、日本政府の外交や国内政治の方法論は、常に「外部から出される問題」つまり状況変化に対する「後手」からの上手な対処であり、主体的に中長期的な「戦略」を立案して、それに合致するような一貫した方策を「先手」としてとる政治家や国家指導者が見当たらないのは、政治家個人の資質に起因するものではなく、日本の政治風土そのものから生まれたものだと結論づけています。「政治とは 『すでに起きてしまった困ったできごと』 に対処して、できることなら 『正解』 を提出することである、と。」(27ページ)

今年の始めにNHKで放送されていたシリーズ 『日本人はなぜ戦争へと向かったのか』 を観ていた時にも、同じように内田氏の件の言葉を連想していました。1930年代後半から1941年12月まで、そしてそこから1945年8月までの、日本政府と軍の動向は、まさに「外部から出される問題」つまり状況変化に対する「後手」からの上手な対処を目指したものであったように思えます。そこには、中長期的な一貫した戦略などは見られず、また各段階における自らの行動の積み重ねこそが、その後に外部からもたらされる「新たな問題」の原因になっていたという重要な事実を、当事者たちが正しく理解できていたのかどうか、改めて大きな疑問を感じずにはいられませんでした。

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(画像はNHK公式ホームページより)

「外務省と陸軍が二重外交を繰り広げて国際的な信用を落とし、さらに、入手した情報を共有せず国家戦略なきままに外交を展開するというミスの連鎖が浮かび上がってくる。」(番組説明文より)

現在の発電所問題への対処も、基本的には「外部から出される問題」つまり状況変化に対する「後手」からの上手な対処を、全力で目指した行動であるように見えます。しかし、少なくとも欧米各国の政府やメディアが大きな関心を持っているのは、現在の状況が今後どのような方向へと発展するか、日本の指導者がどうやって望ましい方向に現実を合致させるかという「中長期的展望=シナリオ」であり、日本政府がいつまで経ってもそうした「シナリオ」を描かず(提示せず)、個別の「出てきた問題に対する後手からの対処」だけしかしていないことに、不安を募らせているようです(彼らが想定する「最悪のシナリオ」は、彼らの生活を脅かすレベルまで被害が拡大すること)。

少し前に、ベルリンに住む妻の親友から電話があり、妻は不在だったので私が応対しました。事態を心配した彼女から「日本には、今この瞬間までに起きた事態に対処するのではなく、明日、一週間後、一ヵ月後、一年後、十年後を想定してこの事態に対処できるリーダーはいるのか?」と質問されましたが、私はすぐに適当な人名を思いつかず、答えに窮してしまいました。民間人では、例えば大前研一氏などが説得力のある(私見です)提言をされていますが、政府の記者会見で出てくるのは昨日今日の話ばかりで、しかも数日が経過するとそれが恐ろしい現実によって土台から覆されるという事例も頻繁に生じているようです。



私が今ここで、あれこれと偉そうに書いても仕方がないことは承知していますし、こういう時期に上から目線で当事者を批判するような行為は、慎むべきかもしれないことも理解しています。ですが、少なくとも歴史の分析等を仕事にしている一人の人間として、過去にこの国を危機的状況へと追い込んだ人為的な事象の集合体が、本質の部分で何も変わらないまま、目の前で再演されているように思えるというのは、深い無力感に襲われる心境です。私よりもずっと優れた大勢の先人たちが、書物などを通じて警告してきた行為は何であったかと、気持ちが滅入ります。

ずっとあとになって私自身が改めて参照するための「備忘録」的な意味を込めて、発電所問題の人災的側面に関する記事類のリンクを、以下に記録しておきます。




東日本大震災:発生当日、東電会長ら不在 毎日新聞 2011年3月18日
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110318k0000m040150000c.html

福島原発:東電全面退去打診 首相が拒否…水素爆発2日後 毎日新聞 2011年3月18日
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110318k0000m040151000c.html

原発を捨て、逃げるつもりだった ~無責任極まりない東京電力
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/03/post_2004.html#more

対応後手に回り日本政府に不信感
http://news.livedoor.com/article/detail/5422566/

政府筋「東電が米支援は不要と」…判断遅れ批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000578-yom-pol

福島第一原発:報道をはるかに超える放射能
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5677

東日本大震災:福島第1原発事故 米軍無人機の映像、日本政府が公開に慎重
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110319ddm012040016000c.html

「資産保護」優先で海水注入遅れる─福島第1原発事故
http://jp.wsj.com/Japan/node_204149

福島第一原発事故は人災である
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5711

未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」
http://www.fsight.jp/print/10319

保安院検査官、原発から1週間離れていた
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000078-yom-soci

原発が奪ったもの… - 鈴木 耕
http://news.livedoor.com/article/detail/5435133/?p=1

日本の不幸~矢面に立たないリーダー達
http://news.livedoor.com/article/detail/5440739/

高放射線量、作業員に周知せず=東電「3人の被ばく防げた」-2号機に真水注入作業
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000054-jij-soci

「『想定外』言い訳に使うな」 土木など3学会、声明で苦言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000002-jct-soci

「汚染情報なぜ共有しない」東電の対応、専門家ら批判
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260297.html

<福島第1原発>東電「貞観地震」の解析生かさず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000070-mai-soci

炉心溶融を震災当日予測 応急措置まで半日も
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032701000673.html

福島原発 「東電の罪」と「原子力ロビー」(仏ル・モンド紙報道)
http://francemedia.over-blog.com/article-70296514.html

東電 プルトニウム分析を依頼
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110327/k10014934661000.html

東電「決死隊」1日2食の劣悪環境 一時は水も1・5リットルのみ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000543-san-soci

原子力監督機関と電力会社は一心同体
http://jp.wsj.com/Japan/node_211377

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2011年3月18日 [その他(ウォーゲーム関係)]

昨年6月の記事に続いて、過去にシックス・アングルズ誌に掲載されたインタビュー記事を2本、PDF形式で公開しました。1つは、ホビージャパン社のシミュレーション・ゲーム雑誌タクテクス』 の初代編集長・斉藤純さんのインタビュー(2ページ+追記1ページ)で、もう1つはエポック社の外部委託デザイン開発チーム「レック・カンパニー」を率いた鈴木銀一郎さんのインタビューを含むエッセイ記事(6ページ)です。プリントアウトして、停電時のお供にしていただければ幸いです。

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斉藤純氏インタビュー(シックス・アングルズ第9号)
http://www011.upp.so-net.ne.jp/mas-yamazaki/saitointerview.pdf

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鈴木銀一郎氏インタビュー(シックス・アングルズ第10号)
http://www011.upp.so-net.ne.jp/mas-yamazaki/suzukiinterview.pdf

先日、ツイッターで少し触れたので、そちらをご覧になっている方はご承知かと思いますが、私は新しい本の企画の1つとして、日本でのボード・ウォーゲーム(歴史シミュレーション・ゲーム)業界の、1980年代から90年代の「興亡」に関する著作(カテゴリはビジネス書)を構想中です。各社の関係者に当時の内情をインタビューして、日本社会における1つの「ホビー」の勃興と衰退を、主に業界内部の動き(群像劇というところまで描けたらいいのですが・笑)に焦点を当てて、一般読者にも訴求できる本にできたら、と考えています。

この企画に出版社が関心を持っていただけるかどうかは不明ですが、とりあえず取材は今年から始めるつもりでいます。

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《過去にPDF形式で公開したシックス・アングルズ記事一覧》

シックス・アングルズ 創刊の言葉」(創刊号)
第6の視角 DTPウォーゲームの将来」(第7号)
知られざるSPI社の内幕 レドモンド・サイモンセン氏インタビュー」(第7号)
先駆者たちの知られざる足跡 斉藤純氏インタビュー」(第9号)
第6の視角 鈴木銀一郎イズムに学ぶこと(含・鈴木銀一郎氏インタビュー)」(第10号)
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2011年3月8日 [その他(ウォーゲーム関係)]

先週末から、仕事や自治会業務の合間に、少しずつ書庫の再構築を行っています。引越しの時もそうですが、片付け中に興味を惹かれるアイテムが見つかると、作業がそこでストップするのは良くある事。今回も、たびたび整理が中断して作業が捗らないという、それはそれで楽しい経験を味わっているところです(笑)。

では、何が私の手を止めさせるのか。例えば、下のようなアイテムです。

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この2つは、知る人ぞ知るSDC(Simulation Design Corporation)という出版社が、1970年代に刊行したゲームで、左は1939年7月のノモンハン事件を扱った作戦級ゲーム 『ハルヒン・ゴル(ハルハ川)』、右は1948年の第一次中東戦争におけるエルサレム攻防戦を描く作戦戦術級ゲーム 『エルサレム』 です。

SDCを運営していたのは、今では伝説となっているスターリングラード市街戦のビッグゲーム 『ストリーツ・オブ・スターリングラード』 のデザイナーであるデーナ・ロンバーディ氏で、上の 『ハルヒン・ゴル』 も彼の作品です。一方、『エルサレム』 をデザインしたのは、後にSPI社の 『スターリングラード攻略(シックス・アングルズの「ウォーゲーム・レトロスペクティブ」第1号)』 をデザインしたジョン・ヒル氏で、システム面でも似通った部分があります。

1939年のノモンハンと、1948年のエルサレム。どちらも、ゲームとしての完成度は「ほどほど」レベルだった気がしますが、先の超精密スターリングラード市街戦ゲームも含めて、私はこういうテーマのチョイスに、何とも言えぬ親近感というか、自分と同じ方向に興味のベクトルが向いている人が、海の向こうにも居た、という嬉しさを感じます。

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ハルヒン・ゴル』 のコンポーネント。マップとルールが一体になっているという、ワンページ形式(ルール部分をコピーしないとプレイ不能)。駒シートに残っているのは、アバロン・ヒル社の 『フランス1940』 用バリアント・ユニット。

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ハルヒン・ゴル』 のマップ。川又とかノロ高地、クイ高地、コマツ台地などの、ノモンハン・ファン(?)を刺激する地名が。

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エルサレム』 のコンポーネント。マップデザインは、ロンバーディ氏本人によるもの。

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エルサレム』 のマップ拡大。旧市街やオリーブ山、ハダッサー、デイル・ヤーシンなど、忘れられない地名が満載。

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エルサレム』 のユニット。両軍のリーダーに加えて、アラブ側のシャーマンやマチルダ、ユダヤ側のダヴィドカ砲など、特徴的な兵器も登場します。


ちなみに、『エルサレム』 は同じくジョン・ヒル氏がSDCでデザインした 『フエ』 と共に、後にメイフェア・ゲームズという会社から再販されました。メイフェア社といえば、ジグソーパズル方式の組み合わせハードマップ、通称「ジグソーマップ」でも有名です(でもないか)。

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先日フェイスブックでやりとりしたところ、デーナ・ロンバーディ氏は新作ゲームの企画をいくつか進行中とのこと。今度はどんなテーマのチョイスを見せてくれるのか、非常に楽しみです。


【告知】

書庫の整理中に、先日「完売」とお知らせしましたシックス・アングルズ第10号 『パウルス第6軍』 が、10冊だけ片隅から発見されました。包み紙の上にマジックで間違って「11号」と書いていたため、見落としていました。

この10冊について、ただ今より先着順にて、メールでのご注文をお受けいたします。お一人様1冊ということで、お願いします。10冊完売次第、受付は終了とさせていただきますので、なにとぞご了承ください。

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2011年2月1日 [その他(ウォーゲーム関係)]

先日お知らせしました通り、シックス・アングルズ第11、第12、第13号の割引販売が、本日よりスタートしました。600部印刷した第13号は、現時点で残り50部となっています(800部印刷の第11号と第12号は、まだ多少余裕があります)。

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また、2003年に出版しましたシックス・アングルズ第8号 『ハリコフ 1941-43』 が、おかげさまで完売いたしました。重版の予定はありませんので、市場の流通在庫のみとなります。

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次号(第14号 『ベアズ・クロウ』)からは、価格を4000円代に下げるつもりです(レトロスペクティブ第7弾の『ウエストウォール』は別です)が、本体5800円という価格では、私のオリジナルゲームだと正価で500~600部くらいというのが「市場の評価」ということになりそうです。ちなみに、第10号は1000部、第9号は1300部を印刷しましたが、いくつかのブログなどで好意的に評価していただいた『パウルス第6軍』の第10号(既に完売)は、昨年3月の割引販売開始の時点で860部が売れていたので、ゲームの評判が売上げに影響する面も無視できないと思います。

さて、執筆の仕事が一段落し、自治会関係の用事もたまたま減ったこともあり、半年以上も停止を余儀なくされていた 『ウエストウォール』 の製作作業を、先週後半から再開しています。石田さんに加えてKMTさんにも最終的な確認テストを手伝っていただけるようなので、順調かつ効率的に作業が進めば、早ければ5月くらいには皆さんのお手元に届けられるか、と思います。

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【おまけ】
サッカーアジア杯の決勝戦は、全体的には単調な試合運びだったとはいえ、あの美しいボレーシュートだけでも夜更かしした甲斐があったと思わせる試合でしたが、あの時の不可思議な選手交代(交代準備をした岩政に対し、選手側がなぜか×サインを出していた)について、興味深いブログ記事を見つけました。今野選手もどこかのテレビ番組に出演して同じ主旨の発言をしていたので、これが事実だろうと思います。現在の日本代表チームは、監督と選手の距離感が非常に良い感じであるように見え、今後の発展に期待が持てると思います。

サッカー決勝の交替マジックは監督と選手達の合作

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2011年1月27日 [その他(ウォーゲーム関係)]

ハードカバー単行本 『宿命の「バルバロッサ作戦」』 の再校(二度目の著者校正)と歴史群像次号記事 「現代中国の国境紛争史」の執筆も無事に完了し、久しぶりに緊張感から解放された日々を過ごしています。昨日は、近所でうろうろと買い物に出たり、溜まっていた未読の雑誌を読んだりしていましたが、今日はネットでゲーム関係の情報を閲覧していたところ、非常に興味を惹かれるアイテムを見つけました。

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(画像はGMT社の公式ホームページより)

GMT社で製作中の 『モスクワへの道』。ヴァンス・ヴァン・ボリース氏の「ローズ・トゥ」シリーズの二作目で、前作の 『レニングラードへの道』 をちょうど石田さんが自宅でプレイされていて、今週土曜に後者を対戦してみる予定でしたが、事情により延期となってしまいました。 『レニングラードへの道』 は、ソリツィとスタラヤ・ルッサでのソ連軍の反撃がテーマでしたが、 『モスクワへの道』 はムツェンスクとモジャイスク(ボロディノ)でのソ連軍の抵抗と反撃を扱っているようです。

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ゲームの規模は、1ヘクスが1.4km、1ユニットが大隊/中隊、1ターンが半日という、本格的な作戦戦術級のようで、ムツェンスクの戦いを正面から作戦戦術級でゲーム化したのは、おそらく初めてだろうと思います(ボロディノの方は、ジャック・レディのデザインでGDW社から出た 『スタンド・アンド・ダイ』 というゲームがありました)。グデーリアン上級大将率いるドイツ軍第2装甲集団の先陣を担う第4装甲師団に対し、カトゥコフ大佐率いる第4戦車旅団(スターリングラード・トラクター工場製のT34とKVを装備)や第11戦車旅団などのソ連赤軍部隊が、オリョール北東のムツェンスク附近で反撃と遅滞作戦を実施しましたが、この戦いはソ連側が戦車戦術面の優位でドイツ軍に勝利した、独ソ戦で初めての戦いでもありました。

発売はまだだいぶ先のようですが、非常に楽しみな一作です。ちなみに「ソリツィの戦いって?」「ムツェンスクの戦いとは?」と思われた方は、ぜひ2月下旬発売予定の 『宿命の「バルバロッサ作戦」』 をご覧になってください。戦略級から作戦戦術級まで、バルバロッサ作戦ゲームをプレイする際の参考図書に最適な本に仕上がっているかと思います。ちなみに、下の画像はシックス・アングルズ第11号 『モスクワ攻防戦』 マップ上のドイツ第4装甲師団とソ連第4+第11戦車旅団。こちらの割引販売ももうじき始まります(直販のご予約は1月31日まで受け付けています)ので、興味のある方はどうぞ。

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2011年1月19日 [その他(ウォーゲーム関係)]

今週は、『歴史群像』誌の次号記事 「現代中国の国境紛争史」 執筆と、ハードカバー単行本 『宿命の「バルバロッサ作戦」』 校正に取り掛かっています。後者の執筆では、過去に蓄積した独ソ戦関連文献に加えて、新たに買い増しした文献資料を大量に活用していますが、書棚の残りスペースを考慮せずに関連図書を購入したため、作業が終わっても本の山を書庫に戻せないという事態が発生してしまいました。

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この問題を解決する一環として、昨年3月に行いました「シックス・アングルズ製品旧作の値引き販売」を、今年も実施することにしました。第13号 『ツィタデレ: クルスクの決戦』 を刊行してから、ほぼ2年が経過しましたが、在庫の動きもほぼ停止状態となっていることもあり、いずれも思い入れのある商品ではありますが、割引販売を決断しました。今回の対象商品は、第11号、第12号、第13号の3アイテムで、価格はいずれも本体2900円(税込み3045円)となります。

※表紙画像をクリックすると、商品の紹介ページにジャンプします。

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割引販売のスタートは、2011年2月1日の予定で、小売店の店頭販売価格もこの割引価格(半額)となります。それに先立ち、割引価格でのご注文を承りますので、希望される方はメールにてご連絡ください。

2008@mas-yamazaki.com  ← 数字は全角ではなく半角にしてください(スパムメール対策で、このように表記しています)

もちろん、こうした小手先の対処法では抜本的な問題解決にはならないので、過去に買い集めた資料文献のうち、次に需要が生じる可能性が低い順に、デジタル化していこうかという案も検討中です。頻繁に参照する文献や、近い将来に執筆で使う可能性が高いと思われる文献は、紙の状態で保持する必要がありますが、例えば「ペルー人質救出事件」や「光州事件」などの本は、おそらく書庫で眠り続ける可能性が高いと思われるので、総合的に判断すると「予備役」扱いでデジタルデータの形式にするのが最善かと思われます。

戦史研究を生業とする人間にとって、文献資料が増えすぎて保管に困るというのは、ある意味では「贅沢な悩み」なのかもしれませんが、管理と整理が行き届かないほど多いと、逆に仕事に支障を来たすようになるので、今後も自分なりの対処法を模索していくつもりです。
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2011年1月5日 [その他(ウォーゲーム関係)]

もうお正月が終わってしまったので、今ごろ「あけましておめでとうございます」と書くのはおかしいのですが…。ともかく、本年もよろしくお願いいたします。

今年の仕事始めは、学研さんのムック 『決定版 太平洋戦争(10)』 の担当記事「東西冷戦と戦後日本」の執筆ですが、2月に発売予定の単行本 『宿命の「バルバロッサ作戦」』 の校正と地図仕上げ等の作業もあり、今月の中ごろまでは気を緩められない日々が続きそうです。

もし状況が許せば、今月中旬か下旬に石田さんと何かゲームをやりましょうと相談中。ドラマ坂の上の雲』 を観て、ひさびさに「日露戦争を追体験した記憶」が蘇ったので、『戦略級 日露戦争』 というのも考えましたが、あれほど精神的にハード(特に日本軍)なゲームというのも、他になかなか無いのでは、と思います(笑)。旅順艦隊と要塞をめぐる東郷の焦り、乃木の苦悩が、プレイ中は骨身に沁みるように実感できました。

ちなみに、新春の「初買いゲーム」はこちら。といっても、定期購読している雑誌の最新号が、今日届いたのですが。

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バトルズ』 誌の第5号。付録ゲームは、ロシア内戦当時のペトログラード(後のレニングラード、現サンクトペテルブルク)西方における1919年の戦いを再現する 『ホワイト・オクトーバー』 です。

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白軍側にはフランス製のルノーFT軽戦車やイギリス製のマークV菱形戦車などがあり、赤軍司令官のトロツキーもユニット化されています。システムは、移動と戦闘の順序をプレイヤーが選んで交互に各1回ずつ実行するパターンですが、白軍の疲労や休息、ペトログラードの拡大マップ、各種の政治的イベントなど、なかなか興味をそそられる内容です。

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今年は私も新作のデザインに力を入れます。
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2010年11月11日 [その他(ウォーゲーム関係)]

関東遠征から帰還した頃から、気温がだいぶ下がってきましたが、今週も引き続きハードカバー本の執筆に没頭中です。休憩の時に、ネットでいろいろとブログなどを見ている中で、非常に示唆に富んだ内容の記事がありましたので、ご紹介させていただこうと思います。

Sideway-Shuffle 作家・市川丈夫の卓上ゲーム日記
【Web Link】「ゲーム猿のUstreamで生放送」NGワード編

シミュレーション・ゲーマーのコミュニティにおいて、ネット上・実社会上を問わず、ゲーマー相互の関係をいかに良好に保つかという問題は、おそらく新規参入者を増やすことと同等、あるいはそれ以上に、重要である気がします。なぜなら、せっかく現役ゲーマーの勧誘などの努力が実を結んで、新規のゲーマー候補生の方がこのホビーに関心を持って「ちょっと覗いてみようか」という気持ちになったとしても、現役ゲーマー間の雰囲気が悪ければ、すぐに関心を失って去っていくだろうと思われるからです。

もちろん、多くの場合は「意図的に他者との関係を壊そうとしている」わけではなく、相互の認識の違いや好みの違いなど、ごく些細な点から始まった「ズレ」が、次第に大きくなっていく、というパターンではないかと想像します(私の交友関係などごく限られているので、あくまで推測ですが)。そして、上にご紹介したブログの記事は、そういった「ごく些細な点」の段階で、お互いの意図を正しく把握し、片方または双方が相手の意図を悪いほうに解釈するという好ましくない展開を防ぐことで、コミュニティの人間関係をより好ましい方向に向けよう、という提言であると、私は感じました。

私事に話が飛んでしまって恐縮ですが、4年前に妻と結婚した当初、家の中では数え切れないほど、些細な理由でケンカを繰り返しました。しかし、冷静に頭を冷やしてお互いの言い分に耳を傾けてみると、それぞれ相手が無意識、あるいは無頓着に行った(自分の気に入らない)行動や発言を、勝手に「意図的な(つまり自分がそれを気に入らないことを相手が承知した上での)もの」と解釈して、自分の頭の中で相手への「怒り」を沸騰させるというパターンに陥ってしまったのが、ケンカの原因であることがわかってきました。その後、お互いに「こういうことをされると嫌だ」とか「こういう言い方は気に障る」ということを、日常会話の中で相手に告げるようになって、ケンカの回数は急激に減ったような気がします(まだゼロには到達していませんが・笑)。

シミュレーション・ゲーマーのコミュニティにおいて、ゲーマー同士が会話する場合でも、同様に「相手も自分と同じ感覚や価値判断基準の持ち主だろう」との思い込みから、うっかりして相手の気分を害するような台詞を口にしてしまう(またはそれに類する行動をとってしまう)可能性は、大いにあると思います。そんな時、「自分(の考え・解釈・流儀など)が(唯一)正しい」という前提から会話をスタートするのではなく、お互いの意見や認識を尊重しようという柔らかい態度で相手と接することで、不要な摩擦や紛糾をある程度回避できるかもしれません。我々がみな若かった頃にこのコミュニティを荒廃させた「ゲーム派対シミュレーション派の論争・対立」の経験は、多少の年輪を重ねた今、同じ轍を踏むことを避けるための「共有できる歴史」として、有効に活用できる気もします。

そして、参加者みんなが普段の生活で公共マナーを守るのと同じような感覚で、あまり窮屈に考えずに少しずつ手を貸すことで、シミュレーション・ゲーマーのコミュニティを「いつでも積極的に参加したいと思える、楽しくて魅力的な場所」という形で維持管理できれば、少なくとも現役のゲーマーが「悪い空気に嫌気が差して」去っていくという展開を減らしたり、あるいは新規参入の新人さんが「居心地が良くて楽しい場所」として定着してくれる、という展開を増やしたり、ということも、もしかしたらあるかもしれません(この部分は願望が色濃く投影された仮定の話です)。

私もこのホビーを愛する一人として、ネットや実社会でゲーマーと接したり、ブログや出版物(シックス・アングルズ)の記事などで意見を表明したり、サークルの例会にお邪魔したりする機会が多々ありますが、自分の発言や行動がコミュニティの中でどのように受け止められているのか、といった点に、今後はますます注意しながら、いろいろな活動を行っていこうと思いました。

また、記事の中でリンクが貼られている2つの記事も、非常に参考になるものでした。

1つは、「フィンランドの5年生が作った議論のルール」というもので、経営者向けの本で解説されていた内容を、ブログの筆者の方がわかりやすく紹介されています。他人を指差して「いるいる、こういう人」と言うのは簡単ですが、自分にとってこれらの「ルール」がどれほど価値があるのか、価値があるとすれば自分はそれを守れているか、といった点を改めて考えてみる、良いきっかけになりました。

もう1つは、「甲野先生の最後の授業」と題されたブログ記事で、リンクをクリックして出てきたページのトップの部分にある内田樹さんのお名前を見て「あっ」と思いました。内田さんの著書やブログは、以前から時々拝見していますが、この記事は迂闊にも見落としていました。記事の内容は、合気道の先生からの「教え」と、それについての内田さんの論考という構成ですが、今回の記事も深く唸らされる言葉が多々ありました。

内田さんは、「ネット上に自分が発表したものは、どなたでも自由に引用・転載してもかまわない」と著書で書かれている(光文社新書『街場のメディア』p.37)ので、無礼を承知で、いくつか引用させていただきますと……
人間は自分のことは適切には評価できない。でも、「私のことを適切に評価してくれる人」を探し当てることはできる。自己評価とはその能力のことを言うのである。

「私のような人間ばかりの世界」で暮らしても「平気」であるように、できれば「そうであったらたいへん快適」であるように自己形成すること、それが「倫理」の究極的な要請だと私は思う。でも、これはむずかしい課題である。ふつうの人は「世界が私のような人間ばかりだったら」気が狂ってしまう。他者のいない世界に人間は耐えられないからである。だから、論理的に考えれば、「私のような人間ばかりでも平気な『私のような人間』」とは「一人の人間の中に多数の他者がごちゃごちゃと混在している人間」だということになる。

また、合気道の姿勢としての「キャスター=風見鶏理論」の箇所にある
攻撃の入力があったときに、それに防衛的に反応するのではなく、攻撃の入力そのものを「自分自身の運動の材料」にして立ち上がる動きを以て応じる。防衛的、反撃的に考えると、「攻撃を逃れる」という体制になる。そうではなくて、「攻撃」そのものを滋養として成り立つ体制をつくる。

という辺りは、フィジカルな側面だけでなく、メンタルな問題についても応用可能な示唆に富んだ内容だと思いました。

あと、内田樹さんと言えば、今年の8月に盛り上がった「出版バブル論議」についての深い考察と、内田さんご自身の決断を読んで、出版業界に携わる者の1人として大変感銘を受けた記憶が鮮明に残っています。

内田樹の研究室
ウチダバブルの崩壊

茂木健一郎 クオリア日記
当事者として

内田樹の研究室
縮み行く世界

独ソ戦のハードカバー本は、予定よりだいぶ進行が遅れてしまっていますが、私は幸いにして「バブル」とは縁の無い環境で仕事ができる静かな状況ですので(笑)、1ページ1ページに価値の詰まった(単に情報量が多いという意味ではありません)良い本に仕上げたいと思っています。
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