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2010年6月7日 [パウルス第6軍]

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シックス・アングルズ第10号『パウルス第6軍』が、完売となりました。私の手元の在庫がゼロになりましたので、あとは各店舗の店頭在庫のみとなります。増刷の予定はありませんので、興味のある方はお早めにどうぞ。ご購入くださった皆様、どうもありがとうございました。

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今週は、また原稿執筆の仕事(ムック『太平洋戦争』第8巻の担当記事)に戻ります。少しずつ作業を進めております『ウエストウォール』は、当初は6月ないし7月の発売を目指していましたが、コンポーネントやルールに関して、改善できる箇所はすべて手を入れた上で、ベストの状態で出したいと思っておりますので、多少遅れる可能性があります。もう少し作業が進んだ時点で、改めて発売日の告知やプレオーダーの募集を行う予定です。興味のある方は、今しばらく、お待ちいただければ幸いです。

westwallcover01.jpg

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2006年12月7日 [パウルス第6軍]

今日は「パウルス第6軍」についての話題です。このゲームをやり込んで
いるというアメリカ人のゲーマーが、勝利条件(ソ連軍のサドンデス勝利)
の改訂案をメールで送ってくれました。

現状のルールでは、ソ連軍は補給を受けている師団または軍団ユニットを、
単にチル川の西岸に置いているだけでVPを獲得できましたが、彼の改訂
案は「チル川の西岸にあり、なおかついずれかの増援登場ヘクスFまたは
Gまで、7ヘクスの補給線を設定可能な、ソ連軍の(補給を受けている)師
団または軍団ユニット」のみを得点の対象とするというものでした。そして、
条件が厳しくなったことに伴い、サドンデス勝利のVP数も現状の「70」から
「60」に変更すべきだと、彼は提言しています。

「パウルス第6軍」のチル川渡河に関するサドンデスの勝利条件は、本来
「チル川の枢軸軍防衛線が長きに渡って破られた状態が続けば、ソ連軍
の戦車軍団がドイツ第1装甲軍主力よりも先にロストフへと到着し、ドイツ
軍南翼の崩壊につながった可能性が高い」という戦略的な情勢判断に
基づくルールです。しかし、ソ連軍が単にチル川の西岸沿いにユニットを
置いているだけでは、枢軸軍の防衛線を破ったことにはならないというの
も事実なので、この問題に関して言えば、アメリカ人ゲーマーが送ってく
れた改訂案の方が、より私のデザイン意図を正確にゲームへと反映する
ことができるように思われます。

残念ながら、私は現在、学研さんの原稿執筆(特殊作戦を題材とするムッ
ク本)と「戦略級 日露戦争」の製作作業に追われており、改訂案のルール
で「パウルス第6軍」を検証プレイする時間的な余裕がありません。なので、
もし近いうちにこのゲームをプレイされる予定の方がおられましたら、ぜひ
改訂ルールでプレイしてみていただければと思います。私も、できるだけ
早いうちに改訂ルールを検証して、問題がなければ正式な「ルール改訂」
として採用させていただくつもりです。

また、シックス・アングルズ製品(レトロスペクティブ・シリーズも含む)に
ついて、ルールの改訂案をお持ちの方がおられましたら、ぜひご一報くだ
さい。内容を検討させていただいた上で、ルール改訂として採用させてい
ただくこともあるかと思います。よろしくお願いします。

追伸: 「戦略級 日露戦争」の校正ボランティアですが、予定人数の方が
   連絡を下さったので、今回の募集は締め切らせていただきます。


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2006年4月19日 [パウルス第6軍]

先週の土曜日、「砂漠のキツネ」の作業計画を相談するために石田さん
が来訪されたので、残った時間でひさしぶりに「パウルス第6軍」を
プレイしました。最初の3ターンが終わった段階で時間切れとなり、
勝敗の行方は見えなかったとはいえ、非常に内容の濃い3ターンで
たっぷり楽しめました。第16装甲師団に第1ターンから全力でチル川
方面へと向かわせ、第22装甲師団と第14装甲師団ルードヴィヒ戦隊、
そしてルーマニア軍の生き残りと共に、チル川の防衛線をなんとか
形成することに成功しました。ただ、南方ではソ連軍の攻勢も順調に
進んでおり、ドイツ第6軍にとって油断のできない戦況が続きます。
セットアップの手間はかかりますが、それでも脳みそをフル回転して
「戦況の見極め」「各部隊への命令下達」「それに対する敵軍の対応
を見越した短期戦略の策定」「あらかじめ予定していた長期戦略の補正」
を全力で行う作業は、ある種の「脳のスポーツ」とも表現できるような
爽快感と充実感を味わえる希有な時間だと思います。

新作の開発に関連した「プレイテスト」と関係のない、純粋に「プレイを
楽しむ」対戦の機会は、忙しいとなかなか作ることができないのですが、
良いゲームを作る(レトロスペクティブ・シリーズの開発も含む)には、
一プレイヤーとしての感覚が重要になるので、やはり定期的に「対戦」
をすべきだという思いを強くしました。東部戦線と北アフリカでは戦場
が異なるわけですが、それでもパウルスの対戦で、「砂漠のキツネ」
製作に対する新たな意欲が沸いてきました。


2005年10月30日 [パウルス第6軍]

今日は「パウルス第6軍」の話です。先日、このゲームをやり込んでいる
という方からメールをいただきました。その方は、ゲーム内容については
かなり高く評価してくださっていて、何度プレイしても新たな展開になると
書かれているのですが、1つだけ大きな不満があるとのこと。

それは、選択ルールとして入れた「ヒトラーの死守命令」が歴史の再現
としては全く機能していない、ということでした。このルールは、ソ連軍
プレイヤーが最終ターンに支配しているスターリングラード市街ヘクス1個
につき10VPを獲得できる、という単純きわまりないもので、一応ドイツ軍
がスターリングラードを捨てないようにする「動機づけ」として入れたの
ですが、実際のプレイではこのような結果にペナルティを課すだけの制限
では、史実でパウルスが苦しんだであろう中間管理職としてのジレンマ
や葛藤を感じることが全くできない、というのが、ご意見の主旨でした。

これは、言われてみれば全くそのとおりで、私は返す言葉も見つかりま
せんでした。史実のパウルスは、スターリングラードの放棄だけでなく、
そうする「そぶり」すら見せることは許されない状況に置かれており、
顔半分が顔面神経痛になるほどの重度のストレス下でスターリングラード
攻略戦の陣頭指揮を執っていました。「パウルス第6軍」というゲームは、
純軍事的な可能性を探ることを意図したゲームとしてデザインされている
ので、ヒトラーの死守命令やそれに完全に服従したパウルスという史実の
図式は「敢えて」ゲームの構造から外していたのですが、選択ルールの
形で「ヒトラー命令」を入れるのであれば、このような(工夫のない)単純な
ものではなく、もう少し史実の再現性を意識したルールを作るべきでした。

ただ、私が前にデザインした「スターリングラード・ポケット」の制限ルール
(ドイツ第51軍団の所属ユニットは、スターリングラード市街から2ヘクス
の範囲内に常に留まっていなくてはならず、もし違反すればその時点で
補給物資の空輸はストップする)では、史実におけるドイツ軍装甲部隊の
機動(第24装甲師団がいったんカラチでドン川を渡って西に向かい、ソ連
軍の戦車に限定的反撃を実施した後、再びドン川を渡って包囲環に帰還)
を再現することが不可能なので、それをそのまま流用することはできません。

いろいろ考えた結果、次のような追加ルールを考案してみました。これは、
オリジナルの11.41項と11.42項に続いて適用されます。

11.43  E・F・Gの増援登場ヘクスから、ドイツ第6軍に所属する全ての
ドイツ軍およびクロアチア軍ユニットに対して補給線を設定する場合、
必ずグムラク(ヘクス3706)またはピトムニク(3708)を経由して設定しな
くてはなりません。もし、このどちらかのヘクスを経由せずに補給線を設定
する場合、仮に補給下と判定されても、常に1個の補給切れマーカーが
置かれます。例えば、補給切れマーカー3個と補給切れマーカー1個が
置かれているドイツ第6軍のユニット2個が、それぞれグムラク/ピトムニク
を経由せずに補給線を設定した場合、補給切れマーカーの数は両者とも
「1個」となります。ただし、消費された補給物資ユニットからの補給線に
関しては、このような制限は適用されません。
11.44  もし、ゲーム中にソ連軍ユニットがいずれかのスターリングラード
市街地ヘクスへと進入したら、その最初の進入(のみ)ごとにサイコロを
1個振ります。もし、出た目が「1」なら、ヒトラーはドイツ軍プレイヤーを
第6軍司令官から解任したものと見なされ、ゲームはソ連軍プレイヤーの
決定的勝利と共に終了します。この判定を行う場合、既にソ連軍の支配
下(ソ連軍ユニットが存在するか、または最後に進入したユニットがソ連軍
である場合)のスターリングラード市街地ヘクスが1個存在するごとに、
サイの目から「1」を引きます。従って、既に市街地3へクスを失っている
状況で、4つめのヘクスをソ連軍に占領された場合、サイの目「1~4」で
ドイツ軍プレイヤーは敗北します。

これは、まだアイデア段階で、正式な改訂ではありませんが、オリジナル
版のヒトラー命令ルールに不満を感じておられた方は、ぜひ試してみて
ください。そして、ご感想やご批判などをお寄せいただければ幸いです。


2005年7月18日 [パウルス第6軍]

シックス・アングルズ第10号「パウルス第6軍」の
プレオーダー分の発送を無事に完了する。

毎回、送り状印刷、入金案内と振込用紙の準備、
オマケ資料のコピーと封入、そしてサイン入れと
実質2日くらいを要する大作業なのだが、今回は
大阪の印刷所で全てのパーツを作ったので
到着時点で袋入りになっていて、作業の手間は
少しだけ軽減できた。

今回より、2部以上の注文は全てメール便でなく
通常の宅急便で発送することに。
これだと北海道、青森、沖縄、離島以外は
発送翌日に確実にカスタマーに届けられる。
ほんとうは全て宅急便にしたいところだが
伝票書きで手首を破損する恐れがあるため
主治医からドクターストップがかけられている。

ラベルシートを使用したメール便の送り状は
パソコンで全て制作できるので大変ありがたい。
これがなかったら、プレオーダーへの対応など
不可能だったにちがいない。

メール便の分は、7月19日~21日には
各ご家庭に配達される見込み。

注文された方、ぜひ期待してください。


2003年7月16日 [パウルス第6軍]

シックス・アングルズ第10号「パウルス第6軍」が届く。
小野氏が奥さんと一緒に自宅まで持ってきてくれて感謝。

実用に差し支えありそうなエラーは、特に見当たらず。
駒はツヤありコーティングにしてみたが、両軍とも良い感じ。
ただし前回の「スターリングラード攻略」同様、赤系のトーンに
ややムラが出ているのが気になる。あと、スミの100以外の
グレー部分のオーバープリントが全て解除されてしまっている
(原因は不明)ので、その個所は想定とは異なる仕上がりに
なってしまっている。「マザーランド」付録マップが特に顕著。
小野氏と相談し、次回より印刷屋を変更する方向で考える。

両軍展開表は、想定通りの仕上がり。枢軸軍展開表は
「マザーランド」「スターリングラード攻略」の時とは違う紙だが
この色がベストという結論に落ち着く。早見表も読みやすい。


2003年7月11日 [パウルス第6軍]

久しぶりにホームページのトップを更新。
今年の欧州旅行の第一弾としてヘルシンキの写真を公開する。

「パウルス第6軍」は無事に印刷所へ入稿を完了。
封筒も到着し、予定通りに7月18日発送で行ける見込み。
最終版ルールブックに一部修正があり、公開中のPDFにも反映。
あと資料整理中に古いプロトタイプのマップが出てきたので
プレオーダー特典としてコピーを付けることに決める。
ウラソフの宣伝ビラだけでは注文してくれた人に申し訳ない。
最初期マップは全て手描きだが、地形は「パウルス第6軍」と
ほとんど同一。なつかしさと共に、当時の苦労が甦ってきた。
スターリングラード包囲戦というテーマも、今回の「パウルス」で
一応の成就を果たした気がする。


2005年7月3日 [パウルス第6軍]

小野邸で「パウルス第6軍」のプレイテスト最終ラウンド。
早朝8時開始、午後8時終了で、途中休憩も挟まず集中してプレイ。
今回は、ソ連軍=小野氏、枢軸軍=山崎で対戦した。

序盤、ソ連軍の砲撃が不発に終わり、ドン川西岸でのソ連軍の
進撃速度は史実より遅れたものの、枢軸側が前進防御で部隊を
消耗し過ぎたため、ソ連軍は第4ターンにチル川を突破。
カラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊を通過して着々と退却する
ドイツ第6軍の背後へ4個戦車軍団を叩き込んだ。

ソ連軍プレイヤーターン終了時に陸路での補給線を絶たれた
ドイツ第6軍は、装甲師団を駆使して必死にソ連軍の戦線に
穴をあけて補給線をつなぐ。次ターンには再びソ連軍が背後を
塞ぐも、枢軸軍プレイヤーターンでまたしても補給線開設。
緊迫した攻防戦が数ターンにわたって続き、両プレイヤーは
対戦終了後には疲労困憊して体重が2キロも減少した
(かどうかは測定していないので不明だが)ほどだった。

この対戦の模様は、一部の地域を除き、シックス・アングルズ
第10号の巻頭リプレイ記事(10ページ)で詳しく報告する予定。
これに、小野氏の「プレイの指針」3ページと、私のデザイナー
ズ・ノート(総ページ数の関係で5ページに圧縮)が続く。


2005年7月1日 [パウルス第6軍]

「パウルス第6軍」の最新版ルールPDFとサマリーPDF、
それに駒の見本画像をホームページに公開する。

大祖国戦争およびソ連赤軍関係の資料本6冊が
ウクライナのセヴァストポリの古本屋から無事に届く。
入手を諦めていたような古い本が、1冊1000円ほどで
手に入るというのは、以前には考えられなかったこと。
改めて、ネット時代の資料収集面での利点を痛感。

「パウルス第6軍」デザイナーズ・ノートは、予定では
4ページのはずが、今回も筆が進んで結局6ページ。
「スタポケ」の原型からの変遷を書き記しているので
旧作を持っている人はぜひルールを見比べてもらいたい。


2005年6月26日 [パウルス第6軍]

今日はパウルス第6軍のプレイテスト最終日。のはずが、
予想外の事件発生により、来週もまたプレイすることに。

ゲームは、小野ドイツ軍が第6軍所属の歩兵部隊の
コテリニコヴォ方面への脱出を最優先する戦略をとり、
装甲師団と自動車化歩兵師団の全てと増援の大部分を
ドン川の東岸へ展開させた。これにより、第6軍は
緊迫した激戦を各地で繰り広げた末、歩兵師団4個半を
除く大部分の兵力をドン川の東で保持することに成功
(スターリングラード市街と飛行場はむろん放棄)した。


必死に逃げる第6軍歩兵部隊と、それを追撃するソ連軍。

しかし、このゲームでは装甲部隊を駆使して第6軍の歩兵を
救出させるだけでは、ゲームに勝つことはできない。それは
当然だろう。史実のような制約から解放されているドイツ軍が、
史実で成しえなかったことを単純に達成するだけで勝てる
ゲームなら、一度プレイすれば誰もソ連軍をやらないはずだ。

結局、今日のプレイでは、ドイツ軍がチル川の防衛線を
おろそかにしていたせいで、第1親衛軍の戦区で枢軸軍の
戦線が広範囲に分断され、ソ連軍の「小さな土星作戦」が
史実以上の規模で開始できる状況が整ったと判断されたため
ゲームは山崎ソ連軍のサドンデス勝ちとなった(要するに
10.2項のソ連軍の勝利得点の累計が41点を突破した)。

ドイツ軍がその気になれば、第6軍の大部分を包囲されずに
コテリニコヴォ方面へと逃がすことは充分可能だ。だが、その代償
として、東部戦線の南翼を崩壊させうるような危険な状況を
作り出すことは、枢軸軍プレイヤーには許されていない。
第6軍の脱出と、チル川戦線の保持および強化。ドン川の
東西両岸において、枢軸軍プレイヤーはこの2つの戦略目標
を見据えて、的確な兵力配分を行わなくてはならないのである。


回廊部を通過して撤退するドイツ第6軍の歩兵部隊。


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